2026/08/26

外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3段階で説明されることが一般的です。ただし、すべての住宅で同じ塗料を同じ回数だけ塗ればよいわけではありません。状況に合わせて、最適な方法で施工する必要があるのです。
北九州市でも、外壁材や既存塗膜の状態、選んだ塗料の仕様によって、下塗り材や必要な工程は変わります。
今回のお役立ちコラムでは「外壁塗装の回数と見積書や施工記録を確認するポイント」について解説します。
外壁塗装の回数は下地と塗料の仕様で決まる

外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本とされますが、適切な回数は数字だけで決まりません。
ベストホームの公式サイトでは、外壁塗装プランを「下塗り1回・上塗り2回」と案内する一方、工事の流れでは屋根・外壁とも下塗り2回を基準とし、吸い込みがなくなるまで作業することをお伝えしています。標準プランの表記と、下地状態に応じた実際の施工内容は分けて確認する必要があるのです。
見積書を読む前に、各工程の役割をまず整理します。
工程 | 主に確認する役割 |
下塗り | 外壁と仕上げ塗料を密着させ、塗料の吸い込みを調整する |
中塗り | 上塗り材で塗膜を形成し、必要な厚みを確保する |
上塗り | 色や艶を整えながら、仕上げ塗膜を完成させる |
下地補修 | ひび割れ、シーリング、欠損などを塗装前に処理する |
施工記録では、中塗りに当たる工程を「上塗り1回目」、仕上げを「上塗り2回目」と表す場合もあります。名称や合計回数だけを見るのではなく、どの材料をどの工程で使用するのかまで確認することが重要です。
●●下塗り・中塗り・上塗りの役割
下塗りは、外壁材と仕上げ塗料をつなぐ接着層に当たります。既存塗膜や外壁材への吸い込みを抑え、上塗り材が均一に密着できる状態をつくる工程です。下地に塗料が吸い込まれる状態のまま次へ進むと、仕上げ塗膜に必要な厚みを確保しにくくなります。
ベストホームは、下塗り材の吸い込みがなくなるまで施工し、屋根と外壁では下塗り2回を基準にしています。
中塗りと上塗りは、仕上げ塗料を重ねて塗膜を形成する工程です。同じ上塗り材を使う場合、施工写真や報告書では中塗りを「上塗り1回目」、最後の仕上げを「上塗り2回目」と記録することがあります。
上塗りは色や艶を整えるだけではなく、紫外線や雨水から外壁を守る塗膜を完成させる作業です。ただし、3回という数字だけでは、必要量の塗料が使われたか、十分な膜厚が形成されたかまでは判断できません。
高圧洗浄やひび割れ補修を済ませ、使用材料、塗布量、乾燥時間まで仕様どおりに管理されているかを見る必要があります。各工程の目的まで確認すると、見積書の内容も比較しやすくなります。
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●●3回塗りとは限らないケースと下地補修の関係
外壁塗装が3工程で収まるかは、外壁材と既存塗膜の状態、採用する塗料の標準施工仕様によって変わります。劣化した下地が下塗り材を強く吸い込む場合は、下塗りを追加することがあります。反対に、回数だけを増やしても、外壁材に合わない材料を使えば施工にはなりません。材質や塗装箇所に対応する下塗り材を選び、上塗り材との組み合わせをメーカー仕様に合わせる必要があります。
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また、ひび割れ、シーリングの破断、外壁の欠損、鉄部の錆などは、塗料を重ねるだけでは解消できません。シーリングの打ち替えや充填、パテ処理、ケレン、防カビ処理などを先に行い、塗装できる下地へ整えることが重要です。模様や厚みを付けるマスチック工法など、仕上げ方法によって使う道具や工程も異なります。
ベストホームは、メーカーが定める材料の組み合わせ、塗布量、塗り重ね乾燥時間、施工時の気温や湿度を標準塗装仕様として重視しています。現地調査後に、なぜその下塗り材と回数が必要なのか、補修をどこまで行うのかを説明できる業者かどうかを確認しましょう。
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見積書と施工記録で塗装工程を確認するポイント

見積書で塗装回数を確認するときは、「3回塗り」と書かれているかだけで判断してはいけません。下塗り材と上塗り材の製品名、施工面積、必要な塗料量、工程ごとの乾燥時間、下地補修まで確認すると、各社の提案内容を同じ条件で比べやすくなります。ベストホームは、メーカーの標準塗装仕様に基づき、塗料の缶数や工程の費用を見積書に記載すると案内しています。
確認したい項目は次のとおりです。
・下塗り材と上塗り材のメーカー名・製品名
・下塗り、中塗り、上塗りの回数
・塗装する外壁の施工面積
・面積に応じた塗布量や使用予定缶数
・各工程の塗り重ね乾燥時間
・ひび割れやシーリングなどの下地補修
・工程写真、検査記録、完了報告書の有無
総額や平方メートル単価が安くても、塗装範囲、使用材料、補修工程が異なれば同条件の見積もりではありません。回数と価格だけでなく、必要な材料量と作業内容が具体的に示されているかを比べることが大切です。算出根拠の説明を確認しましょう。
●●見積書と工程確認・完了報告書の確認方法
見積書では、「外壁塗装一式」という表記だけでなく、塗装する部位と面積、下塗り材・上塗り材のメーカー名と製品名、塗装回数を確認します。面積に応じた塗布量や使用予定缶数が記載されていれば、必要な材料が用意されるかも判断しやすくなります。ひび割れ処理、シーリング工事、ケレンなどの下地補修が、塗装費用と分けて示されているかも見ましょう。
乾燥時間は気温や湿度、天候に左右されます。見積書に記載がない場合は、使用塗料の仕様に従って工程を組むか、契約前に確認しましょう。ベストホームは、塗布量と塗り重ね乾燥時間を重視し、施工中の各工程を写真に残すと公開しています。
工事完了後には、診断報告書、見積書、工事写真報告書、出荷証明書、保証書をまとめた工事完了報告書を渡すと案内しています。工程写真で下地処理、下塗り、上塗り1回目、上塗り2回目を確認し、出荷証明書で使用材料を照合できれば、見積書どおりの施工だったかを判断する材料になります。安さや回数だけでなく、説明と記録が残る体制まで比較することが重要です。
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外壁塗装の見積内訳はこう見る|北九州市で失敗しない項目の意味・高い安いの理由・相見積りチェック – ベストホーム株式会社
「4回塗りなら安心」ではなく施工仕様との一致を確認する

塗装回数は、多いほど必ず高品質になるものではありません。重要なのは、外壁材と既存塗膜の状態に適した材料を選び、メーカーが定めた塗布量と乾燥時間で施工することです。回数だけを広告表現として比べると、必要な下地補修や材料の違いを見落とすおそれがあります。
見積もりの表現 | 確認すべき判断ポイント |
下塗り1回+上塗り2回 | 下地の吸い込みが止まり、指定塗布量を確保できる状態か |
下塗り2回+上塗り2回 | 2種類または2回の下塗りが必要な劣化状態と根拠があるか |
3回塗り一式 | 各工程の製品名、施工面積、使用量、乾燥時間が分かるか |
サービスで1回追加 | 上塗り材との適合性や最大塗布量を含め、仕様上問題がないか |
たとえば、表面の吸い込みが強い外壁では、1回目の下塗りで下地を固め、2回目で上塗り材が均一に密着する面をつくることがあります。一方、状態のよい外壁へ理由なく同じ材料を重ねても、耐久性が回数に比例して高まるとは限りません。「なぜこの家にはこの回数が必要なのか」を、診断写真と塗料の施工仕様を使って説明してもらいましょう。
北九州市で梅雨や不安定な天候の時期に工事を行う場合は、予定どおりの日数で終えることより、塗装できる天候と塗り重ね乾燥時間を守ることが優先です。雨で工程がずれた際に、どの作業まで終わっているのか、次の塗装をいつ行うのかを日報や写真で確認できる体制も品質判断の一部になります。
完了後は、工程写真だけでなく、見積書の予定缶数、実際に使用した材料、出荷証明書を照合します。缶の写真だけでは、どの面へどれだけ使ったかまでは分かりません。施工面積とメーカー所定の塗布量から必要量を算出し、工程ごとの記録と合わせて確認することが大切です。
写真には施工箇所と工程名が分かる説明を付けてもらうと、似た色の中塗りと上塗りも確認しやすくなります。予定と変更があった場合は、理由と変更後の材料も記録へ残してもらいましょう。
外壁塗装の回数でよくある質問

ここでは、塗装回数や工程について契約前に確認しておきたい疑問へお答えします。数字だけで良否を決めず、製品ごとの仕様と自宅の下地状態を基準にしてください。
●●Q1.2回塗りと説明されたら手抜き工事ですか?
A.工程名だけでは判断できません。下塗りを含めて2回なのか、上塗りを2回行うという意味なのかで内容が異なります。使用製品の標準施工仕様、下塗りの有無、対象部位を確認し、必要な工程が省かれていないかを判断しましょう。
●●Q2.中塗りと上塗りが同じ色でも見分けられますか?
A.乾燥後の写真だけでは見分けにくい場合があります。工程ごとに施工日、使用材料、塗装箇所を記録してもらい、可能であれば塗装中の写真も残してもらいましょう。色を変える方法もありますが、色差だけで品質が決まるわけではありません。
●●Q3.下塗りを追加すると必ず費用も増えますか?
A.材料費と作業時間が増えるため、通常は見積もりへ反映されます。ただし、契約後に突然追加されないよう、現地調査時に想定できる範囲と追加条件を確認することが重要です。吸い込みの程度をどの段階で判断するかも聞いておきましょう。
北九州市の外壁塗装工程はベストホームへご相談ください
ベストホーム株式会社では、塗装回数だけを提示するのではなく、外壁の状態、下地補修、使用材料、塗布量、乾燥時間を踏まえて工程を検討します。「3回塗りと4回塗りの見積もりで迷っている」「下塗りが追加になる理由を知りたい」といったご相談も可能です。
・問い合わせフォームや電話で見積書の確認点を相談する
・現地調査で外壁材と既存塗膜の状態を確認する
・ショールームで塗料の違いや施工工程の説明を受ける
工事前の説明と工事後の記録をつなげて確認し、自宅に必要な工程を納得したうえで選びましょう。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。
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