2026/08/26

平屋の外壁をツートンにするときは、2階建てのように上下階の境目で色を分ける方法が使えません。玄関まわりや外壁の凹凸、既存の張り分け部分など、建物にもともとある形状を活かすことが自然な仕上がりにつながります。色の組み合わせだけでなく、屋根や雨樋、軒天との調和も大切です。
今回のお役立ちコラムでは「平屋のツートン外壁における色分け位置と配色の決め方」について解説します。
平屋のツートン外壁は建物の形に合わせて色を分ける

平屋は横方向の面積が広く見えやすいため、色を切り替える位置によって建物全体の印象が大きく変わります。明確な境界がない壁面の途中で色を分けるより、玄関まわりや外壁の凹凸、サイディングの張り分けなど、建物にもともとある線を利用したほうがまとまりやすくなります。
外壁の2色だけで考えるのではなく、屋根、軒天、破風、雨樋、雨戸、サッシまで含めて配色を組み立てることも欠かせません。まずは、平屋で使いやすい色分け位置と見え方を整理します。
色分け位置 | 平屋での見え方 |
玄関まわり | 正面に視線を集め、外観の中心をつくりやすい |
外壁の凹凸 | 建物の形状に沿って自然に色を切り替えやすい |
張り分け部分 | 外壁材の境界を活かして色分けしやすい |
一面のみ | 正面や側面にアクセントを設けられる |
軒天・雨樋・破風 | 外壁2色をつなぐ補助色として調整できる |
色分けの境界が建物の形と合っていないと、外観が途中で分断されたように見える場合があります。正面から見た印象だけで決めず、道路側や斜め方向、建物の側面からも境界が自然に見えるかを確認することが重要です。
●●玄関まわり・凹凸・張り分けを使う色分け方法
平屋の外壁をツートンにする場合は、横に広がる外観へどのようにアクセントを加えるかがポイントになります。玄関まわりだけを濃色にすると視線の中心が生まれ、正面全体を一色で塗る場合よりも立体感を出しやすくなります。玄関ポーチが張り出している住宅や、玄関部分の外壁材だけ柄が異なる住宅では、その境界をそのまま色分け位置として利用できます。
外壁に出隅や入隅がある場合も、建物の凹凸に沿って色を切り替えると自然です。
小倉南区長尾で施工した住宅では、ブロークンホワイトをメインに使用し、アイアンバーグをアクセントとして組み合わせました。明るい外壁の中へ濃い茶系を配置することで、色の違いが分かりやすい外観に仕上がっています。
また、小倉南区若園の施工例では、アイアンバーグとチャコールを組み合わせ、濃色同士で落ち着いた印象をつくりました。
これらは公式施工事例上で平屋とは明記していないため、平屋の実例としてではなく、色の組み合わせやアクセント位置を考える参考例として紹介しています。平屋へ応用するときは、濃色を正面全面へ広げるのか、玄関まわりなど一部分に限定するのかによって、完成後の重さや明るさが変わります。
既存の外壁柄を残すクリヤー塗装を選ぶ場合も含め、塗装する面と残す面を先に整理することが大切です。
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●●屋根・軒天・雨樋など付帯部まで含めて整える
ツートン外壁の配色は、外壁2色だけでは完成しません。屋根、軒天、破風、鼻隠し、雨樋、雨戸などの付帯部が外壁の間を横切るため、これらの色によって全体のまとまりが変わります。濃色の外壁に雨樋や破風を合わせると輪郭が引き締まり、白や淡色を選ぶと外壁同士の境界を明るく区切れます。軒天を明るくすると、軒の出が深い平屋でも軒下が重く見えにくくなるでしょう。
私たちが施工した京都郡苅田町幸町M様邸では、建物の平屋側にアイアンバーグ、2階建て側にサンダルウッドを使用しました。上下階で分けるのではなく、建物形状が切り替わる位置を境界にしているため、2色の違いが不自然に途切れません。高さではなく、建物のまとまりごとに色を分ける方法として参考になる施工例です。
サッシや玄関ドアは塗装によって色を変更できない場合があるため、既存色を配色の一部として考える必要があります。屋根の面積が大きく見える平屋では、屋根色との相性も外壁全体の印象を左右します。カラーシミュレーションを行う際も、外壁だけを切り替えるのではなく、屋根や付帯部、サッシまで含めた状態で確認することが重要です。
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施工例とカラーシミュレーションで完成後の見え方を確認する

ツートン外壁の配色は、色名や小さな色見本だけで決めると、完成後に想像との差が生じることがあります。濃色は使う面積が広いほど重厚感が強まり、淡色は外壁全体へ広げると明るく大きく見えやすくなります。
・濃色を使う壁面と外壁全体に占める面積
・正面、側面、斜め方向から見た2色の比率
・日向、日陰、朝夕における色の見え方
・屋根、サッシ、玄関ドア、雨樋との組み合わせ
・周辺住宅、塀、門柱、植栽との調和
・汚れや色あせが目立ちやすい色か
・カラーシミュレーションと実物見本の違い
カラーシミュレーションは、色分け位置や配色候補を比較するために役立ちます。
●●濃色の面積と色見本の見え方を比較する
同じ塗料色でも、小さな色見本で見た場合と外壁全体へ塗った場合では印象が異なります。
一般に、明るい色は広い面積になるほど明るさを強く感じやすく、濃い色は存在感や重さが増して見える傾向があります。濃色を正面全体に使用すれば落ち着いた外観をつくりやすい一方、玄関まわりや張り分け部分だけに限定すると、明るさを残しながら輪郭を引き締められます。
色の見え方は、日差しの向きや天候によっても変化します。日向では明るく鮮やかに見え、日陰では暗く落ち着いて感じられる場合があります。施工写真も撮影時間やカメラの設定によって実物と差が出るため、写真に写った色だけで決定するのは避けたほうがよいでしょう。
ツートン配色を検討するときは、施工事例で好みに近い組み合わせを探し、カラーシミュレーションで色分け位置を比較したうえで、大きめの色見本を外壁の近くへ当てて確認すると判断しやすくなります。平屋の形状や既存の外壁材に合う境界が分からない場合は、施工事例を見ながら色分け位置と付帯部の組み合わせをご相談ください。
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平屋のツートンは「色の比率」より先に境界線を決める

ツートン外壁では「メイン7・アクセント3」といった比率が紹介されることがありますが、平屋へ一律に当てはめる必要はありません。平屋は屋根が占める面積、軒の深さ、玄関の位置、道路から見える外壁面によって適切なバランスが変わります。最初に2色を選ぶのではなく、色を切り替えても不自然にならない境界線を探すことが先です。
現地で見る位置 | 配色を決めるときの確認点 |
道路から正面を見る | 玄関まわりのアクセントが小さすぎたり広すぎたりしないか |
道路の斜め方向から見る | 出隅を越えた色が側面で途中に切れて見えないか |
敷地内から軒下を見る | 深い影の中で軒天と濃色外壁が一体化しすぎないか |
隣家側・北面を見る | 日陰で濃色が想定以上に暗く見えないか |
実際の検討では、建物を正面・左右斜めの3方向から撮影し、候補となる境界線を先に書き込むと整理しやすくなります。その後、同じ境界のまま配色だけを変えれば「色が好みなのか」「色分け位置が好みなのか」を分けて判断できます。カラーシミュレーションを何案も作る前に、境界を2案程度へ絞るのがポイントです。
色を選ぶ際は、外壁だけでなく塗装できないサッシや玄関ドアを固定色として扱います。屋根、雨樋、破風を加えると、外観に見える色は実質3色以上です。アクセント色を増やしすぎず、既存色と近い色でつなぐのか、濃淡差を付けて輪郭を出すのかを決めましょう。
また、北九州市内でも道路沿い、日陰になりやすい面、雨筋が残りやすい形状では、同じ色でも汚れの見え方が異なります。淡色か濃色かだけで決めず、艶、低汚染性、防カビ・防藻性など塗膜の性能も合わせて確認してください。大きめの塗板は晴天と曇天の両方で外壁へ当て、少し離れた場所から見ると完成後とのずれを減らせます。
家族で候補を比べるときは「明るさ」「落ち着き」「汚れの見えにくさ」など評価項目を分けてください。好みの理由を言葉にすると、似た色の中から最終案を選びやすくなります。
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平屋のツートン外壁でよくある質問

ここでは、色分け位置や色見本を検討するときに生じやすい疑問へお答えします。好みだけでなく、建物形状と将来の見え方まで含めて判断しましょう。
●●Q1.濃い色は色褪せしやすいですか?
A.濃色は退色や艶の変化を目で認識しやすい傾向がありますが、色だけで耐久年数は決まりません。顔料、塗料の耐候性、日当たり、艶の有無などでも変わります。希望色に近い施工事例だけでなく、使用塗料の性能も確認しましょう。
●●Q2.カラーシミュレーションどおりに仕上りますか?
A.画面の明るさ、写真の撮影条件、面積効果により、実物と同じには見えません。シミュレーションは配色と境界位置を比較する資料として使い、最終候補は大きめの色見本を屋外で確認することが大切です。
●●Q3.柄のあるサイディングはクリヤー塗装で残せますか?
A.既存の柄を活かせる可能性はありますが、色あせやひび割れ、補修跡が進んでいると、透明な塗膜越しに傷みが見える場合があります。外壁材の状態とクリヤー塗料の適用条件を調べ、着色仕上げとの違いを比較して決めましょう。
北九州市の平屋の色選びはベストホームへご相談ください
ベストホーム株式会社では、平屋の形状、既存の屋根・サッシ・玄関ドア、周囲からの見え方を踏まえ、ツートンの色分け位置を検討します。「好きな2色はあるが配置を決められない」「濃色をどこまで使うか迷う」という段階でもご相談ください。
・施工事例から好みに近い配色と色分けを探す
・ショールームで塗料や大きめの色見本を確認する
・問い合わせフォームや電話で現地調査を相談する
完成写真だけで決めず、現地の光、建物形状、付帯部まで一緒に確認し、長く納得できる外観をつくりましょう。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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