2025/11/29

北九州市で雨漏りが発生したとき、最初に直面するのが「原因が特定できない」「調査費用がどれくらい必要なのか分からない」という不安です。雨漏りは屋根だけでなく、外壁・サッシ・ベランダ・防水層など複数の要因が絡み合います。そのため、どの範囲を調査すべきか判断がつきにくいものです。
北九州市は梅雨や台風期の降雨・強風の影響を受けやすく、雨漏りリスクを意識すべき地域と言えます。全国的に線状降水帯の発生事例は増加傾向で、九州北部でも、発生した年には短時間での豪雨被害が起きているのです。
そこで今回のお役立ちコラムでは、北九州市の気候条件を踏まえ、一般的な雨漏りパターンや、雨漏り調査の費用相場をくわしくお話しします。
参照:国土交通省気象庁八幡(福岡県) 平年値(年・月ごとの値)
どこからの雨漏りか?屋根か外壁かを切り分ける基本の考え方

雨漏りの原因は複数あるため、室内症状・発生タイミング・風向きなどの情報を整理し、屋根か外壁かを最初に切り分けることが重要です。
●●室内症状から推定する典型パターン
天井の丸いシミは、屋根材が割れている可能性もあります。そのほか、棟板金の浮きやルーフィング(防水シート)劣化の可能性も考えられるのです。ただし、ダクトや結露が原因の場合もある点には留意も求められます。
一方、壁面やサッシまわりが濡れているなら、外壁のひび割れやシーリングが切れている可能性もあります。サッシ枠の水密性低下などが原因となり発生しやすいトラブルです。
弱い雨でもシミが発生するようなら、外壁・サッシ・ベランダ排水の不具合の可能性や傾向もあります。大雨のときだけ発生するなら、屋根や雨樋に関するオーバーフローの原因もあるのです。初期段階でこうした切り分けを行うことで、調査の精度が大きく向上します。
ただし、弱い雨で症状が出る場合、外壁・サッシ、大雨時のみ出る場合は屋根が疑われるというのは「傾向」でしかありません。最終判断は調査結果が必要です。
●●雨漏りは大切な住まいに重大なダメージを与える
雨漏りは自然に止まることがない重大なトラブルです。放置すると内部木材が腐朽します。そのほか、断熱材の湿気やカビ被害、電気設備が濡れると漏電火災のリスクが高まります。
北九州市の気候条件を考えると、早めの調査と原因特定が長期的に住まいを守るためにも必要です。
雨漏り調査の方法と費用相場|北九州市の戸建てを想定

雨漏り調査には複数の方法があり、調査の精度や範囲によって費用が変わります。目的に合った調査手法を選ぶことが重要です。
●●目視・ヒアリング中心の基本調査
基本的な方法が目視とヒアリングです。屋根材の状態を調査員が直接目視します。外壁のひび割れやシーリングの破断、ベランダ排水などを確認し、雨漏りの発生時期・風向き・雨量などの情報から原因を推測するのです。
目視調査の費用は無料、または数万円が一般的となっています。施工業者や建物条件で変動するのです。ただし、表面的な情報しか分かりません。異常が見つからない場合には、次の段階の調査が必要です。
●●散水調査・開口調査
散水調査は特定箇所に水をかけ、雨漏りを再現する方法です。外壁やサッシまわりなどを順番に濡らし、室内で浸入状況を確認します。費用は1か所あたり3〜8万円が一般的な目安です。調査時間は数時間〜1日かかります。ただし、建物の規模や箇所数で変動する点に留意が必要です。
開口調査は天井裏や壁内部を一部開けて内部を確認する方法で、精度の高い特定が期待できる調査と言えます。ただし費用は5〜15万円程度など高めに設定されている事例がよく見られます。
●●赤外線サーモカメラ・ドローン調査
赤外線調査は、温度差を利用して壁や屋根内部の水分滞留を「推定」する方法で、費用は2〜6万円が一般的です。温度差による水分滞留の可能性を示せるため、散水調査と併用で精度が上がります。
ドローン調査は高所でも安全に点検でき、屋根材の割れ・板金の浮き・釘抜けなどの確認が可能です。費用目安として、1〜3万円程度にしている業者が多く見られます。
原因別にみる想定補修費レンジ

雨漏りは、屋根や外壁が本来持っている防水の連続性が途切れた瞬間に発生します。雨漏りの修繕費用は「どこを起点に水が入り込んでいるか」で大きく変動するのです。
ここではよく見られる箇所ごとで、金額帯を整理します。建物の老朽具合や補修範囲、足場の必要性によって総額が変わるため、以下はあくまで一般的な参考レンジです。
●●屋根が起因となるケース
雨漏りは、屋根や外壁が本来持っている防水の連続性が途切れた瞬間に発生します。まず、屋根材そのものの小さな割れや金属部の緩みなど、ごく軽い損傷の段階で発見できれば、補修は極めてシンプルです。欠損部を塞ぐだけの処置で済むため、一般的には1〜3万円ほどで終了します。
しかし、屋根の要である棟まわりに問題がある場合は話が変わります。台風の風圧や長年の雨で棟板金が浮いたり、内部の貫板が湿気を吸って弱っていると、部材の交換を避けられません。こうした修理は規模により変動しますが、5〜12万円程度に収まることが多いでしょう。
さらに状態が進んでしまい、下葺き材(ルーフィング)が機能を失っていると、表面の手当てでは改善できません。屋根全体の防水能力が落ちているため、部分工事では再発を防げないのです。この場合はカバー工法または全面葺き替えに移行し、工事費はおおむね規模が小さいものから、70〜150万円程度のレンジに入ります。建物規模に左右されるものの、雨漏り対策としては最終的にもっとも確実な方法です。
雨漏り調査報告書の見方

調査報告書は、原因特定の根拠と補修内容の妥当性を判断する重要な資料です。写真・図面・指摘内容の関連性を確認しましょう。
●●写真のどこを見るか
調査写真では「ひび割れ」「シーリング破断」「塗膜の浮き」「屋根材のズレ」「金属部の腐食」など、全般的に確認します。濡れ跡の形状や広がり方は、水の侵入口や経路を推測する重要ポイントです。報告書の中でも必ずチェックしたほうがいい部分と言えます。
●●赤外線画像の見方
赤外線画像を見る場合、温度が低く映る箇所に注目します。温度が低い場所は、水分滞留の可能性を示しているからです。ただし赤外線調査は推定に基づくため、散水調査との併用で精度が高まるのです。
報告書を読む際は、赤外線画像と写真、指摘箇所、補修提案の内容が整合しているかを確認すると判断しやすくなります。
雨漏り調査後の意思決定フロー

調査結果は、緊急度・再発リスク・保険適用の可能性で整理すると、適切な補修選択がしやすくなります。
●●緊急度と再発リスクで判断する
調査で屋根材の割れや棟板金の浮き、ルーフィング劣化など「構造内部へ雨水が到達している」状況が確認された場合は、最優先で補修が必要です。内部に水が入っているほど、断熱材の湿気・木材腐朽・電気設備の腐食など二次被害が進み、補修費も増大します。
一方、シーリングの軽微な破断や外壁表面の微細なクラックなど、緊急性が高くないケースは、応急処置と計画的な改修の組み合わせも可能です。調査報告書で示された「劣化の深刻度」「進行スピード」「雨量や風向きとの相関」を手掛かりに、優先順位をつけて整理することが重要です。
●●火災保険の適用可否を踏まえた判断
契約内容によりますが、台風・突風・ひょう災・落下物など、自然災害が原因と想定される雨漏りでは、火災保険が適用される可能性もあります。この場合、調査報告書に記載された写真・特定箇所・損傷の因果関係が重要です。提出を求められることが多く、あれば申請時の根拠資料として、大きな役割を果たします。
申請には「被害発生時期」「自然災害との関係性」「破損個所の特定」が必須となるため、調査段階で情報が揃っていると判断がスムーズです。最終的には、被害範囲・再発防止策・補修費用のバランスを比較しながら、応急処置・部分補修・全体改修のいずれを選択するかを決めていきましょう。
FAQ|北九州市の雨漏り調査の費用相場についてよくある質問

ここでは、初めて雨漏り調査を検討する方にもイメージしやすいように、費用相場と調査内容・報告書のポイントについてよくある質問にお答えします。
●●Q.雨漏り調査の費用はどれくらいが相場ですか?
目視・ヒアリング中心の基本調査は「無料〜数万円程度」が一般的です。散水調査は1か所あたり3〜8万円、開口調査は5〜15万円程度、赤外線サーモカメラ調査は2〜6万円、ドローン調査は1〜3万円が目安と言えます。
建物の規模や調査範囲によって変動するため、「どこまで調べるか」を事前に相談しておくことが大切です。
●●Q.雨漏り調査をしても原因が特定できないことはありますか?
あります。雨漏りは複数箇所が絡み合っているケースも多く、「疑わしい箇所をいくつか特定する」という結論になる場合もあります。
その場合は、散水調査や開口調査など、より踏み込んだ調査を段階的に行うことで精度を高めていきます。報告書では「確定原因」と「可能性が高い箇所」を区別して記載しているかが重要なポイントです。
雨漏り調査で住まいを守る第一歩を|ベストホームへ具体的な費用と内容を相談してください
雨漏りは、放っておいて自然に治ることはありません。北九州市のように梅雨や台風の影響を受けやすい地域では、雨水が構造内部に入り込むほど、木材の腐朽や断熱材の湿気、カビ、電気系統のトラブルなど二次被害が一気に広がるリスクが高まります。
その意味でも、「どこから漏れているのか」「どの調査方法を選ぶべきか」「いくらぐらいかかりそうか」を早い段階で把握しておくことが、住まいを守るうえで非常に重要です。
ベストホームでは、北九州市の気候特性を踏まえた雨漏り調査と、原因・再発リスク・補修方法の整理までをワンセットでご説明し、火災保険の活用可能性についてもわかる範囲でアドバイスしています。北九州市で雨漏りにお困りの際は、どうぞベストホームへお気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームからのご相談はもちろん、メールや電話でのご連絡、ショールームへのご来店も大歓迎です。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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