【外壁塗装】ベランダの防水工事は外壁塗装と一緒にすべき?劣化症状や工事内容についての基礎知識

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外壁塗装と聞くと、やはり一番に外壁と屋根を塗り替える作業を思い浮かべる方が多いかと思いますが、屋外設備は外壁・屋根だけではありません。
実はベランダも定期的にメンテナンスを行わなければ、外壁・屋根と同様に経年劣化が進み建物の耐久性にも関わってきます。
今回はベランダ防水工事の基本的な内容に触れながら、外壁塗装と一緒に行うメリットについてご説明していきます。

 

目次

 

ベランダ防水工事の役割

防水工事とは雨水を遮断し、漏水を防ぐために行う工事です。
一般的に防水工事は屋上、ベランダ、バルコニーなどに行われ、ベランダに行われる防水工事を総称して「ベランダ防水」と呼びます。
以下ではこのベランダ防水工事の役割についてご説明していきます。

ベランダの劣化は雨漏りを引き起こす原因に繋がる



外壁・屋根と同様に、屋外にあるベランダは常に雨と紫外線のダメージが蓄積されている箇所です。
ベランダの劣化を放置すると、降り注ぐ雨水のダメージによってさらに劣化が進行し、外壁内部や室内への雨漏りを引き起こすようになってしてしまいます。

屋根と違い人が出入りすることが多いベランダの床は、あまり傾斜が付けられないためもともと水はけがあまり良くありません。
ベランダ床面が劣化したり排水溝周りに異物が溜まったりして水はけが悪くなると、次第に雨水が長期間床に溜まるようになります。
そうなると水分が逃げにくくなるため、床面にカビやコケが発生するようになり床面の耐久性がどんどん落ちていってしまうのです。
ベランダのカビ・コケの発生は雨漏りの問題だけではなく、長期間放っておくとアレルギーなど人体への影響も考えられます。

合わせてチェック


外壁のカビ・コケの発生が及ぼすリスクについてはこちらからご覧いただけます。

▶▶放置厳禁!外壁のカビ・コケ


工事をしなくても点検だけは行っておくことが賢明



外壁塗装はおよそ10年に1度の間隔でしか行われず、さらにベランダ単体でのメンテナンスとなれば工事に二の足を踏む方も少なくありません。
しかしベランダの劣化を10年に1度の外壁塗装でも見逃すと、補修のタイミングはますます減ってしまいます。
室内への雨漏りや手すりの老朽化が発覚すると、部分補修工事ができなくなり高額な防水リフォーム費用が発生しかねません。
大掛かりなリフォーム工事になってしまう前に外壁塗装のタイミングでベランダの点検だけでも済ませておくことが賢明と言えます。


ベランダ防水の仕組みと劣化症状

このように雨が吹き込みやすいだけでなく雨水が逃げにくい構造になっているベランダは、床面の耐水性が失われるとベランダに隣接している外壁や室内まで漏水し雨漏りの原因となってしまうため、ベランダの防水性は非常に重要です。
ここではベランダ防水の仕組みと主な劣化症状についてご紹介していきます。

ベランダ防水の仕組み



ベランダの防水処理は以下のような構造で出来ています。

ベランダの床面は樹脂を主成分とした断水層で覆われており、さらにその上から樹脂製のトップコート剤で保護されています。
トップコートは約5~10年で耐用年数が訪れ、その下の防水層も10~15年以内には耐久性が低下します。
外壁塗装の塗料も耐用年数が概ね10年前後のため、その点からも外壁塗装と同じタイミングでベランダ防水工事を行う方が多いと言えます。


主な劣化症状



●防水層の剥がれ
一般的にベランダは塗装またはシートで表面に防水処理が施されており、戸建て住宅では塗料を使用した防水処理、マンションや鉄骨構造の建物の屋上ではシート防水であることが多いです。
そのためベランダ床面の防水層が剥がれているときは、「表面のトップコート塗料だけ剥がれている状態」「トップコート下の防水シート迄剥がれている状態」のいずれかである可能性が考えられ、
どちらの状態になっているかで施工方法や費用も異なるため、劣化症状は施工業者に正確に見極めてもらう必要があります。

●手すりなどの鉄部の錆び
ベランダの手すりや天面をカバーしている「笠木」には金属が使用されていることがあり、住宅の中で金属が使用されているパーツを外壁塗装では「鉄部」と呼んでいます。
通常鉄部は表面が塗装で保護されていますが、紫外線や雨などで塗膜が劣化すると塗膜の下にある本体の金属部分に錆びが生じるようになります。
そのまま膨れや穴が空くレベルまで錆びを放置してしまうと、手すりに体重をかけた際や強風が吹いた際などに折れて事故やケガに繋がる恐れがあります。
また錆びが垂れると外壁やベランダ内側に赤茶色の筋が伸びるようになり、美観性も損なわれてしまいます。

笠木にはベランダ壁面や内部に入り込もうとする雨水を受け流す役割があり、通常は防水加工されていますが、錆びてしまうとベランダ本体を雨から保護できなくなってしまいます。
そのため鉄部を含むベランダの防水工事では、ただ表面を塗装するだけでは錆びが再発してしまうので、塗装などの処置を行う前にケレン作業で鉄部の錆びを確実に落としておき、
そのあと防錆塗装や塗装による防水処理に進む必要があります。


↑笠木

●カビやコケ
ベランダ床面のうち手すりに近いほうは日当たりが悪いため影になりやすく、カビやコケが発生することがあります。
カビやコケが生えたベランダは黒ずんで見た目も悪く、カビの臭いが充満して衛生的にも良くありません。

●床面の水たまり
通常ベランダの床は雨水が溜まらないように排水口に向かってわずかな勾配が付けられていますが、建物の歪みやベランダに置いた家具、床面に敷き詰めたウッドデッキなどの影響で水はけが悪くなると水たまりが生じるようになってしまいます。
建物や床面に異常がなくても、ベランダ床面に設置されている排水溝や排水口と繋がっている樋の中に枯葉やゴミ等が詰まり雨水が流れず、床面に溢れてきて水たまりを作ってしまう場合もあります。
これらの水たまりは塗装では根本の原因を解消することはできないため、大工工事や左官工事でベランダの勾配を調整する必要があります。
またベランダ床面が大量の水に長時間晒されて腐食し防水機能が低下している可能性があるため、ベランダ防水工事も視野に入れなくてはなりません。

●雨漏り
ベランダの防水シートや塗料が劣化すると、ひび割れや防水層の隙間から水が染みて階下への雨漏りを引き起こすことがあります。
この雨漏りがベランダ下の軒天でカビや塗料の膨れ等を引き起こしたり、木造住宅の場合は軒天の内部で垂木や梁の腐食が生じたりする場合もあります。
建物の構造内部が水分で腐食してしまうほど劣化が進んでいる場合は、ベランダ周辺のサイディング材等の外壁材をいったん解体し、外壁内部に貼られている防水シートの張り直しや外壁下地の補修、
または外壁材そのものを交換という大規模な改修工事が必要になってしまい、解体費用や産廃処分費用が発生して防水工事の5~10倍近い費用が発生する恐れがあります。


ベランダ防水工事の内容

ベランダなどで施されている防水構造は大きく以下のように分けられます。
・シートを使用して防水層を作るもの…シート防水工法、アスファルト防水工法
・塗料で防水層を作るもの…ウレタン防水工法、FRP防水工法

FRP防水工法



塗料を使って行う防水工事で、戸建て住宅では最も主流の防水工事です。
まず床面の汚れや古い防水層を除去し、塗料が密着しやすいように下塗り材を塗布して下地の準備ができたら、
「防水塗料の塗布→FRPマット貼り付け→防水塗料の塗布」の流れを1~2回繰り返して防水層を作っていき、最後に表面に着色塗料を上塗りします。
床面をなめらかに調整した後トップコートを塗って防水工事は終了となります。

FRP防水では防水用ポリエステル樹脂系の防水用樹脂塗料だけでなく、ガラス繊維強化プラスチック(ガラスシート)も敷かれるため、紫外線や雨水に強く高耐候性と強度を備えた防水層を作ることができます。
またFRP防水層には「重歩行性※」も備わっています。
さらにガラス繊維シートは軽く曲げやすいため、複雑な形状のベランダでも施工しやすく建物に負荷をかけずに防水性能を高めることができます。

※重歩行性とは車などの重いものが乗っても耐えられる基準のことです。FRP防水層は駐車場の床面に施工しても耐えられる強度があるため、戸建て住宅のベランダだけでなくビルの屋上にも施工が可能です。

シート防水工法



樹脂製やゴム製のシートをベランダの床面に転圧して仕上げる防水処理で、シートを使用した防水工法は様々な種類があります。
「塩ビシート防水」「塩化ビニールシート防水」「ゴムシート防水」「合成ゴム系シート防水工法」をまとめてシート防水と呼ぶことがあります。

まずベランダ床面の汚れを高圧洗浄で落とし、プライマーと呼ばれる下地材を塗布して防水シートを張りつけます。
防水シートの貼り方でも名称に違いがあり、防水シートを接着剤で張り付ける工法を「接着工法」、ディスクヒーターという加熱装置を使い熱でシートを床面に押し付ける工法を「機械的固定工法」と呼びます。
シート層をベランダ床面にしっかり密着させたあとは、シート同士の隙間にシーリング材を打って防水層が完成します。

なお塩化ビニール樹脂シートを使ったシート防水工法の場合は、シートの周りにシーリング材を打った段階で工事は完了ですが、ゴム製シートを使った場合はこの後さらに表面にトップコートを塗装して完成となります。

アスファルト防水工法



高温のバーナーや接着剤を使って、アスファルトのシートをベランダや屋上に貼って仕上げる防水工法です。
このアスファルト防水工事は戸建て住宅で行われることはほとんどなく、鉄骨造の建物の屋上で行われることが多い工法です。

アスファルトシートには、トーチバーナーという器具でアスファルトを高温で炙って接着させる「トーチ工法」や、高温の溶融窯で溶かしたアスファルトを使って防水シートを床面に密着させる「熱工法」
裏面が粘着質になったシートを貼り付けて行う「冷工法」の3種類があります。

ウレタン防水工法



ベランダの床面に塗料を塗って防水層を作る工法で、戸建住宅のベランダでも行われることの多い防水工事です。
他には「ウレタン塗膜防水」「ウレタン防水工事」「液体防水」「防塵防水」などと呼ばれることもあります。

ウレタン防水工法には「密着工法」「通気緩衝工法」の2種類があります。
「密着工法」ではウレタン防水剤などの防水専用塗料を床面に合計3回塗布します。
1回目と2回目の間には補強布が敷かれ、3回目の塗装が終わった後にトップコートを塗装して防水層の完成です。

「通気緩衝工法」では下地処理と下塗りの後に通気緩衝シートを敷き詰め、ベランダ床面に接着する作業が行われます。
接着したシートは継ぎ目をテープで塞いでしっかり密封しますが、ベランダ下地からの水分を脱気させるために脱気筒を設置し、余分な水分による塗膜の劣化を防ぎます。
シートを接着した後でウレタン防水塗料を塗布し、最後にトップコートを塗って防水層の完成です。
脱気筒の設置など細かい作業を伴う通気緩衝工法は、広いベランダや勾配がない陸屋根の屋上など、比較的面積が広い屋外スペースで採用されることの多い工法です。







 

ベランダ防水工事は外壁塗装のタイミングと合わせやすい

外壁塗装工事において、外壁と屋根の塗装や補修は同時に行うことが一般的と言えます。
理由としては、外壁と屋根の塗装工事では足場の設置や養生といった塗装前の付帯工事が発生するため、外壁と屋根の塗装をまとめて行えば付帯工事も1回にまとめることができ、何度も足場費用等を発生させずに済むためです。

また外壁と屋根を同時にリフォームすると耐用年数を揃えられるので、次回以降の塗り替えのタイミングがばらばらにならず、外壁と屋根の両方を同じタイミングで定期的に補修できるようになるということも、同時に塗装するのがおすすめの理由のひとつです。

一方ベランダは足場設置の必要がないため単独で施工することができますが、外壁や屋根とセットでベランダの防水工事も済ませておくと、外壁・屋根・ベランダ三箇所のメンテナンスのタイミングを合わせることができるようになります。
建物全体のリフォーム周期がさらに一度にまとまれば、次回の費用やスケジュールをより予測しやすくなると言えます。

その他の理由としては、もし外壁や屋根で行っている作業が天候や塗料の乾燥時間などの理由で一時中断しても、その間ベランダで行える作業を進めれば作業時間の無駄をなくすことができ工事スケジュールが延びにくくなるといったメリットもあります。
また、もし施工箇所に劣化や不具合が生じた際でも、外壁・屋根・ベランダの保証期間も揃うので、どこか一箇所に生じた不具合でも建物全体を見直してもらうことができ、手厚いアフターケアを受けられるようになります。

 

最後に

ベランダは外壁・屋根に比べると点検や劣化を見落としがちな箇所ですが、外壁材や屋根材と同様に雨や紫外線に常時晒されている屋外設備であることに変わりはありません。
そのため定期的な点検を行わなければ、雨漏りや腐食など建物の耐久性の低下に繋がる様々な劣化症状を引き起こすリスクが高まります。
前述のように外壁・屋根・ベランダを同時にリフォームしておけば、長い目で見たときに次回以降の塗り替えをスムーズに行うことができ、より長く済み良いお住まいの状態を保つことに繋がります。
外壁塗装をご検討の際は、ぜひベランダ防水の状態もチェックされてみて下さい。

弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。
お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
だからこそ、プロである私たちがお住まいごと、お客様ごとに最適な塗料・プランをしっかり検討いたします。
もちろん、お住まいの状況を確認したいという方もご相談ください。
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また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。
「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。

顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。

▶▶お住まいの状態を一度確認して見ませんか?無料見積もりはこちらから

 

この記事を書いた人

代表取締役 戸髙 勇樹

保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者

業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。

出身地:北九州市小倉北区

コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

 

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