2025/04/01

シーリングの剥離は、外壁や窓枠の劣化を引き起こす原因の一つです。適切な修繕を行わなければ、次のようなことが起こります。
- 雨漏り
- 建物内部の腐食
建物のさまざまな箇所で不具合が出るため、快適な生活を送れなくなってしまいます。長い期間、ストレスのない生活を送り続ける上で、シーリングの剥離を解消するのは大事です。とはいっても、シーリングの剥離をどのように補修すれば良いかわからない方もいるはず。
今回のお役立ちブログでは、シーリングの剥離が発生する原因を診ながら、補修方法や信頼できる業者の選び方などをお話しします。
シーリングは建物のスキマを埋める上で大事!剥離すると何が起こる?

シーリング材とは、建物の外壁の目地や窓枠、ドア枠の隙間を埋めるための材料です。防水性や気密性を確保する役割があります。しかし、時間の経過によってシーリング材は劣化します。外壁や窓枠に充填されているシーリング材が本来の接着力を失い、最終的に「シーリングの剥離」を招いてしまうのです。
シーリング剥離の特徴は、建物の防水性能が大きく低下し、雨水が建物内部へ浸入しやすくなることです。外壁材の裏側が腐食したり、内部の断熱材が濡れて性能を失ったりします。また、建物の耐久性が落ちたりメンテナンスコストが膨れたりする要因にもなるため、早急な対応が必要です。
シーリング剥離の原因はさまざま!起こる理由とは?

シーリング剥離の原因はいくつかあります。主な原因は次の通りです。
- 経年劣化
- 施工不良
- 外壁材の動き
- 不適切なシーリング材の使用
それぞれ詳しく見てみましょう。
●●経年劣化
シーリング材は、紫外線や雨風にさらされ続けると徐々に弾力性を失い、硬化します。通常、シーリングの耐用年数は7~10年程度とされていますが、建物の立地や気象条件によっては、早く剥離が起こります。中でも日当たりの良い南面や西面では紫外線の影響を強く受けるため、シーリングの剥離が速く進んでしまうでしょう。
●●施工不良
シーリング材を施工する際は、下地処理が重要です。適切なプライマー処理が施されていないと接着力が弱まり、短期間で剥がれてしまうことがあります。また、適切な条件下で施工されなかった場合には硬化不良を起こし、シーリングが正常に機能しなくなるかもしれません。さらに、施工の際にシーリング材の厚みが不均一だったり、充填不足が発生したりした場合も、シーリングの剥離が起こりやすくなるでしょう。
●●外壁材の動き
外壁材は季節ごとに温度や湿度の変化によって膨張と収縮を繰り返しています。結果、目地の幅が変化して、シーリング材が追従できなくなってしまい、剥離につながります。とくに地震が多い日本では、建物全体が揺れて目地部分に強い負荷がかかるため、シーリングの剥離の確率が高まるでしょう。
●●不適切なシーリング材の使用
外壁材や目地の種類に適合しないシーリング材を使用すると、十分な接着力が得られず、短期間で剥離が発生します。とくに、耐久性の低いシリコン系シーリング材を使用すると、経年劣化が早く進むため、短期間で補修が必要になってしまうでしょう。適切な材料を選定し、専門業者に相談しながら施工を行うことが大事です。
シーリングの剥離があるかチェックすれば早期発見につながる!点検の方法とは?

シーリングの剥離は、定期的な点検を行うことで早期発見が可能です。たとえば目視で確認する場合は、シーリング材の浮きや目地に隙間ができていないかなどをチェックします。また、ひび割れが発生している場合は、シーリングが硬化して弾力性を失っている可能性が高いでしょう。指で押してみて弾力がなく、カチカチに硬くなっている場合は、劣化が進行しているサインと考えられます。
なお、細かくチェックしたい方は、専門業者による外壁診断を受けることもおすすめです。現在のシーリングの状態を正確に把握したい方に便利でしょう。とくに、建物の築年数が10年を超えている場合は、シーリング剥離の可能性が高いため、専門業者に診てもらった方が良いかもしれません。
シーリング剥離の補修には正しい手順がある!どのように進んでいく?

シーリングが剥離すると、防水性や気密性が低下し、雨漏りや建物の耐久性低下につながります。しかし適切な手順で補修すれば、建物を長持ちさせることが可能です。
シーリング剥離の補修手順は次の通りです。
- 劣化状況を確認する
- 既存のシーリング材を撤去する
- プライマーを塗布し、バックアップ材を設置する
- シーリング材を充填し、仕上げを行う
- 硬化後に仕上がりを確認し、定期的にメンテナンスを行う
項目ごとに、補修時の対応についてご説明します。
●●1.劣化状況を確認する
まず、シーリングの劣化状況を確認するところからスタートです。剥離の他に、ひび割れ、肉やせ、硬化・破断などを調査します。外壁の目地や窓の周囲、屋根と壁の取り合い部分、バルコニーの接合部などを重点的に確認することが多いでしょう。
劣化の状態がわかったら、程度に応じて補修方法を決めます。軽度のひび割れや肉やせの場合は、追加でシーリングを打つ「打ち増し工事」。剥離や硬化・破断がある場合は既存のシーリングを撤去して、新しいシーリングに打ち替える「打ち替え工事」を行うことが多いでしょう。
●●2.既存のシーリング材を撤去する
打ち替え工事の場合は、既存のシーリング材を撤去します。カッターやスクレーパーを使い、古いシーリング材を完全に取り除いた後、目地に残った細かいシーリング材や汚れを清掃します。シーリング材が残ったままでは、新しいシーリング材の密着性が低下するため、丁寧に除去することが重要です。撤去後、目地の状態を確認し、良ければ次の工程へ進めます。
●●3.プライマーを塗布し、バックアップ材を設置する
新しいシーリング材の密着性を向上させるため、プライマーを塗布します。均一に塗布することで効果を最大限に発揮してくれるでしょう。なお、目地の深さが適切でない場合は、バックアップ材を挿入し、シーリング材が適切な厚みで充填できるようにします。バックアップ材の設置により、ひび割れを防ぎやすくなります。
●●4.シーリング材を充填し、仕上げを行う
シーリングガンを使い、目地へ均一に充填します。充填する際は空気が入らないように、しっかりと奥まで押し込むように施工することが大事です。その後、ヘラを使って表面を均一にならしながら密着性を向上させます。ヘラ押さえを行えばシーリング材と目地の隙間がなくなるため、耐久性を高めてくれるでしょう。
●●5.硬化後に仕上がりを確認し、定期的にメンテナンスを行う
シーリング材が完全に硬化するまで待ちます。硬化時間は使用するシーリング材によって異なるものの、短くても24時間は確保した方が良いでしょう。硬化後はシーリングが「均一に充填されているか」「隙間や気泡がないか」「ヘラ押さえが適切に行われているか」を確認し、問題がないことを確かめます。
シーリング補修を依頼する際は業者選びが大事!ポイントとは?

シーリングの補修を業者に依頼する場合、適切な業者を選ぶことが重要です。施工の品質によって防水性や耐久性が大きく変わるため、値段の安さのみで業者を選んではいけません。
業者選びの際に最低限抑えておきたいポイントは次の通りです。
- シーリング工事の実績が豊富か確認する
- 適正な見積もりを提示しているか確認する
- 施工方法や使用するシーリング材について説明があるか確認する
何に気を付けると良いか、詳しく見てみましょう。
●●シーリング工事の実績が豊富か確認する
業者の選定において、シーリング工事の実績が豊富か確認することは重要です。シーリング補修は、単に材料を充填すれば良いわけではなく、撤去・プライマー塗布・充填・ヘラ押さえなどの細かい作業の技術が問われます。実績のある業者であれば、適切な施工方法を理解していますので、クオリティの高い補修が期待できるでしょう。
●●適正な見積りを提示しているか確認する
見積もりの内容が明確で適正か確認することも大事です。悪質業者の場合、相場よりも大幅に高額な見積もりを提示したり、必要のない工事を追加したりするケースがあります。一方、極端に安い見積もりを出す業者も要注意です。安価な施工では、適切な材料を使用せずに施工手順を省略することがあります。塗装後の耐久性が低くなり、再補修が必要になるケースもあるため気を付けましょう。
●●施工方法や使用するシーリング材について説明があるか確認する
施工方法や使用するシーリング材についてしっかりと説明してくれる業者に任せることも大事です。シーリング材には、変成シリコン系・シリコン系・ウレタン系などがあり、それぞれ耐久性や特性が異なります。「どの種類のシーリング材を使うのか」「耐久性はどれくらいか」「どのような施工方法を取るのか」といった点を確認し、明確な回答があれば信頼できる可能性が高いでしょう。
シーリング剥離でお悩みの方は北九州の専門業者「ベストホーム」にご相談ください!
シーリングの剥離は放置すると建物の劣化を進行させる原因となるため、定期的な点検と適切な補修が必要です。ベストホームでは、剥離の状態に応じて最適な補修方法を選びますので、建物の寿命を延ばせます。無料診断も行っていますので、シーリングの剥離が気になる方はお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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