2025/09/20

雨漏りは「放っておくほど健康リスクが上がる」問題です。侵入した雨水は天井裏や壁内に湿気をため、短期間でカビを増殖させます。カビの胞子は室内に拡散し、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を悪化させ、既往の喘息発作の引き金にもなり得ます。
見た目のシミが小さくても、内部では断熱材や木材が濡れたままのことが多く、放置すると腐食や悪臭、家全体の住み心地低下に直結。だからこそ「気づいた時が最短のタイミング」。
まずは雨の日・翌日のセルフチェックで兆候を掴み、応急処置で被害の拡大を抑えたうえで、原因特定と再発防止はプロに託すのが最短ルートです。
今回のお役立ちコラムでは、カビ発生のメカニズム、体への影響、DIYと専門診断の線引き、相談のベストタイミングまで、分かりやすく解説します。
雨漏りとカビ発生の関係を知ろう

雨漏りとカビは切っても切れない関係があります。雨水が建物内部に入り込むと、目に見えない場所に湿気がこもり、そこからカビが一気に繁殖します。
気づかないうちに家全体に広がり、気づいた時には住まいだけでなく家族の健康に深刻な影響を与えてしまうのです。ここでは、特に注意すべき発生場所や放置によるリスクを確認してみましょう。
●●家の中でカビが発生しやすい場所
カビは湿気と温度、そして栄養となるホコリや木材が揃うと一気に繁殖します。雨漏りが起きると、天井裏や壁の内側、押し入れや床下といった普段目にしない場所に水分がたまり、カビが広がりやすくなります。
表面に黒ずみが見えなくても、内部ではすでに胞子が飛び交っているケースも多く、気づいた時には家全体に広がっていることもあります。
●●雨漏りを放置するとカビはすぐに広がる
一度雨水が入り込むと乾きにくい構造部分に湿気がこもり、カビの温床になります。特に梅雨や夏場の高温多湿の季節には、わずか数日で目に見えるカビが発生することもあります。
放置すると壁紙や木材の腐食に加え、カビ臭さが家全体に広がり、住み心地が悪化します。早めに気づいて対応することが、住まいと家族の健康を守る第一歩です。
カビが体に与える悪影響とは?

カビは単なる見た目の問題にとどまらず、健康に直結するリスクを持っています。胞子を吸い込むことで、アレルギーや鼻炎の悪化、喘息や呼吸器疾患など、日常生活に支障をきたす症状を引き起こすことがあります。
特に子どもや高齢者、免疫力が落ちている方にとっては深刻な脅威となるため、早めの理解と対応が重要です。
●●アレルギーや鼻炎が悪化するリスク
カビの胞子は空気中に漂い、知らないうちに吸い込んでしまいます。その結果、鼻炎や目のかゆみ、くしゃみといったアレルギー症状が悪化しやすくなります。
特に子どもや免疫力の弱い方は影響を受けやすく、季節に関係なく体調不良が続く原因になることもあります。
●●喘息や呼吸器疾患を引き起こす危険性
カビが増える環境は、喘息や気管支炎など呼吸器系の病気を引き起こす大きな要因の一つです。すでに喘息を持つ方にとっては発作のきっかけとなり、健康に深刻な影響を与えることがあります。
また、カビの種類によっては強い毒性を持つものもあり、長期的な生活環境の悪化につながるため注意が必要です。
健康被害を防ぐための早めの行動

「少しの雨漏りだから…」と後回しにするのは危険です。小さな水の侵入でも放置すれば、住まいと健康の両方に取り返しのつかない被害を及ぼします。
天井や壁のシミは「氷山の一角」に過ぎず、内部では断熱材や木材が長期間湿ったままになり、カビや腐食が静かに進行しているケースが少なくありません。健康リスクはもちろん、資産価値の低下にも直結します。
応急処置と根本修理の違いを理解し、どのタイミングで専門業者に相談すべきかを知ることが、家族の暮らしを守る第一歩になります。
●●応急処置とプロの修理の違い
雨漏りを発見したら、まずは応急的に水を受け止めたり、家具を移動したりして二次被害を防ぐことが大切です。屋外ではブルーシートや養生テープを使うケースもありますが、これらはあくまで「時間稼ぎ」にすぎません。
内部に染み込んだ水分は断熱材や木材に残り続け、カビの温床になります。さらに、雨水の侵入経路が複雑な場合、表面を塞いだつもりでも別の箇所から水が回り込み、被害が拡大することもあります。
一方でプロの修理は、赤外線カメラや散水試験などを用いて原因箇所を特定し、構造部分の乾燥から防水処理、仕上げ復旧まで一連で行います。根本的に「水の侵入を断つ」ことができるのはプロの施工だけだと理解しておきましょう。
●●専門業者に相談するタイミング
「シミがある」「カビ臭い」「雨のたびに同じ場所が濡れる」といった初期症状を感じた時点で、すぐに相談するのが最適です。特にカビ臭さは、目に見えない内部で菌が広がっているサインであり、早期に診断すれば数万円〜十数万円の補修で済むことが多いです。
しかし放置して半年〜数年が経過すると、構造材の交換や大規模防水工事が必要となり、数十万円〜百万円単位の出費に膨らむリスクがあります。
「まだ大丈夫」と先延ばしにするほど、健康面・経済面の両方で負担が増えるのです。相談は早ければ早いほどメリットが大きい、という意識を持つことが重要です。
雨漏りによるカビの不安は早めに解決!

雨漏りとカビの問題は、時間が経てば経つほど深刻化し、費用も膨らんでいきます。セルフチェックや応急対応で被害の拡大を防ぎつつ、プロの診断を受けて根本からの解決を図ることが何よりも重要です。
ここでは、具体的なチェック方法や修理の流れ、費用の目安を紹介しますので、実際に行動へ移す参考にしてください。
●●雨の日・翌日にできるセルフチェックの要点
雨が降っている最中〜翌日が“発見のゴールデンタイム”。天井の薄茶色のシミ、壁紙の浮き・はがれ、サッシ下の水たまりや変色、押入れのカビ臭、床下換気口まわりの湿気感を確認します。
屋根裏に入れる方は、木材の濡れ跡や断熱材の湿り・黒ずみがないかをライトで点検。外周では外壁のひび、シーリングの割れ、雨樋の詰まり・オーバーフローをチェック。気づいた点は日付と写真で記録しておくと、原因特定がスムーズになり、見積比較の際も役立ちます。
●●応急処置の正しいやり方とNG行為
室内はバケツや養生で受け、家電や家具を移動。可能なら換気と除湿機で湿度を下げます。屋外は無理に屋根へ登らず、届く範囲の一時養生(ブルーシート固定)は安全第一で。
NGは
①濡れた断熱材をそのまま閉じる
②カビを乾拭きして胞子を飛散させる
③塩素系と酸性洗剤の“混ぜ使い”
④自己判断でコーキングを厚塗りし水の逃げ道を塞ぐ
の4つです。応急は“時間を稼ぐ”だけ。根治には原因部位の修理が必須です。
●●プロ診断で何がわかる?(原因特定と再発防止)
専門業者は、赤外線サーモや含水率計、散水試験などで「どこから・どう回り込んだか」を見える化します。
仕上げ面のひびだけでなく、屋根・外壁の取り合い、ベランダやサッシ周り、シーリング劣化、雨樋の能力不足など、複合要因を切り分けて、再発を断つ補修プラン(下地乾燥→防水層補修→仕上げ復旧)を提示します。
内部の湿りが残っていれば、カビの再発や木材腐朽を招くため、乾燥工程とアフター点検の有無も重要な評価軸です。
●●費用と工期の目安(あくまで一般論)
軽微なシーリング補修・部分防水で数万円〜十数万円、下地まで傷んだ面の部分改修で十数万〜数十万円、広範囲の防水・外装改修では数十万〜になることも。
工期は半日〜数日が目安ですが、内部乾燥を伴う場合は養生・乾燥期間を含めて計画します。早期相談ほど工事は小規模で済みやすく、トータル費用も低く抑えられるのが鉄則です。
●●相談~修理までの流れ(安心の進め方)
兆候を写真で記録
→2)メールや問い合わせフォームで共有
→3)現地調査・原因特定
→4)写真付き報告と複数案の見積
→5)工事(乾燥・補修・復旧)
→6)完了確認とアフター点検。
この一連の流れが明確な業者を選ぶと、意思決定が早く、再発防止までの道筋も見えます。
FAQ|雨漏りが原因のカビに関するよくある質問

雨漏りとカビは「住まいの劣化」だけでなく「家族の健康」にも直結するため、多くのご家庭で不安や疑問の声をいただきます。
「小さなシミなら様子を見てもいい?」「自分で掃除すれば大丈夫?」「業者に相談するのはどのタイミング?」など、判断に迷う場面も少なくありません。
ここでは、特に戸建てオーナー様から寄せられる代表的な質問をまとめ、安心して対策を進めていただけるように分かりやすく解説します。
●●Q1:小さなシミ程度なら放置しても大丈夫ですか?
A1.表面のシミが小さくても、内部では断熱材や木材に湿気がこもり、カビが繁殖していることがあります。放置すると見えない部分で劣化が進み、後々大規模修繕が必要になるケースが多いため、早めの点検をおすすめします。
●●Q2:自分でカビを掃除すれば解決できますか?
A2.市販の洗剤やアルコールで一時的に表面のカビは落とせますが、根本原因である雨漏りを解決しなければ再発します。さらに誤った掃除方法(乾拭きや強い洗剤の混合)は、胞子を飛散させて健康被害を悪化させる恐れがあります。
●●Q3:業者に相談するベストなタイミングはいつですか?
A3.「カビ臭さを感じる」「同じ場所に繰り返しシミが出る」「梅雨や大雨のあとに湿気が残る」といった兆候があれば、すぐに相談すべきです。早期に診断を受ければ、小規模補修で済み、費用や工期も最小限で抑えられる可能性が高まります。
ベストホームにまず相談:雨漏り×カビの健康不安を最短で解決
雨漏りは家の中に湿気をため、カビの発生を早めます。胞子は空気中に拡散し、アレルギーや喘息といった健康被害を引き起こすため、「小さなシミ」でも油断は禁物です。大切なのは、雨の日・翌日のセルフチェックで兆候を見逃さず、応急で被害拡大を止めたら、原因特定と再発防止はプロに任せるという判断です。
ベストホームは戸建てオーナー様向けに、写真共有から現地診断、原因の可視化、再発まで見据えた修繕プランをご提案します。
お問い合わせは問い合わせフォームからのご相談はもちろん、メール・お電話でも受け付けています。実物サンプルや事例をご覧いただけるショールームへの来店も歓迎です。
家族の健康と住まいの寿命を守るため、少しでも「カビ臭い」「同じ場所が濡れる」と感じたら、今日から動きましょう。早い段階のご相談こそ、費用と負担を最小にする近道です。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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