古い家にアスベスト?リフォーム前に知っておきたい調査と対策 - ベストホーム株式会社

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アスベスト(石綿)は、昭和から平成初期にかけて断熱・防火・遮音性能に優れた建材として多くの住まいで採用されてきました。ただ、微細な繊維を吸い込むと肺がんや中皮腫を引き起こすことが分かり、現在では製造・使用が全面的に禁止されています。

住まいの中には禁止前に建てられた物件が多く残っているものです。築古物件をリノベーションする前提で考える方もいるでしょう。ネックになるのがアスベストを含む建材が残っている建物です。

そこで今回のお役立ちコラムでは、アスベストが含まれる建材の見分け方や、リフォーム前に行うべき調査の流れ、安全な除去・封じ込めの方法をくわしくお話しします。

読めば住まいが安全にリフォームできるか的確に判断でき、健康被害を防ぎながら安心してリフォームを進められるでしょう。リフォーム前にアスベスト調査は必須です。

築古住宅のリフォームでは、見えない部分にアスベストが潜んでいる可能性もあります。安全な施工を行うためには、事前調査が欠かせません。

 

    目次

     

    ベストホーム株式会社

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    アスベストとは何か

     

    アスベスト(石綿)は、天然の鉱物繊維で、非常に細く分離しやすいのが特徴です。耐火性・絶縁性・耐久性が高く、昭和40〜50年代には断熱材やスレート屋根、吹き付け材として使用されていました。

    ただ、吸い込むことで肺がんや中皮腫などを引き起こすことが確認されたため、2006年に全面禁止されています。以降「アスベスト除去」と「調査体制の強化」が国を挙げて進められているのです。

     

    義務化の背景と国の方針


      2023年10月から、すべての解体・改修工事で、建築物石綿含有建材調査者による事前調査の実施と報告が義務化されました。

      「リフォーム」を行う際、作業では壁や床を部分的に壊すものです。その際、アスベストが含まれた建材を誤って破砕した場合、空気中に粉じんが飛散すれば危険な状況になりかねません。

      参照:国土交通省アスベスト対策特設サイト
      参照:国土交通省建築物のアスベスト対策



      古い家ほどアスベストのリスクが高い


        築年数が古いほど、当時使われていた建材にアスベストが含まれている可能性は高くなります。見た目では分からないため、専門的な調査が必要です。

        • アスベストが使われていた主な建材
        • 屋根材(スレート、波板、カラーベスト)
        • 外壁ボード(窯業系サイディング)
        • 天井吹き付け材(断熱・耐火吹き付け)
        • モルタル下地のリシン吹付仕上げ
        • ビニル床タイル・石膏ボード接着剤

        このような建材は昭和40〜60年代(1970〜1990年頃)の住まいで多く採用されていました。アスベスト含有率は目視では分からず、サンプル採取・分析が必要です。


        放置や未調査のリスク


          万が一アスベストが含まれた建材を破壊した場合、微細な繊維が空気中に浮遊し、肺に長期間残留します。健康被害の潜伏期間は20〜40年と長いのが特徴です。すぐに症状が出ないため「知らないうちに吸い込んでいた」という事例も多発しています。

          また、工事業者側も報告義務を怠ると行政処分を受け、施工中断・再工事などの大きな損失につながるおそれがあります。そのためリフォーム前には必ず資格者による調査を実施し、結果を自治体に報告しなければなりません。

           

          アスベスト調査における安全体制の重要性



          リフォーム時のアスベスト対応では、資格を持つ専門調査員が在籍し、法令に基づいた安全管理体制を整えているかどうか、その点を重視した業者選びが重要です。

          資格者による調査と報告体制


            アスベストを含む可能性のある建材を正確に調査するには、「一般建築物石綿含有建材調査者」のような資格を持つ専門家が必要です。資格者は建物の構造や築年数、施工履歴を確認しながら現地でサンプル採取・分析の判断を行います。

            また、分析が必要な場合は環境測定機関による検査を経て、含有の有無を科学的に確認するのです。このような体制を整えている業者なら、外部委託に頼らなくても済みます。スムーズに調査・報告が行えるため、リフォーム工事の安全性と透明性が確保されるのです。


            アスベスト確認後の安全な除去・処理の流れ


              アスベストが確認された場合でも、法令に基づいた適切な手順を踏めば、安全にリフォームを進められます。国土交通省および環境省が定める「石綿障害予防規則」「建築物のアスベスト対策指針」に準じて施工すれば問題ありません。

              1. 作業区域の隔離・養生:作業区画をビニールシートなどで完全に密閉し、周囲への粉じん拡散を防止
              2. 湿潤化処理の実施:アスベスト建材を取り扱う前に十分な水分を含ませ、繊維が空気中に飛散しないように対処
              3. 負圧除じん装置の設置:集じん機や負圧装置を用いて作業区域内の空気をろ過し、外部への漏洩を防ぐ
              4. 防護具・保護衣の着用:作業員は防じんマスクや保護衣を着用し、退場時には洗浄エリアで除じん処理を実施
              5. 産業廃棄物としての適正処理:除去したアスベスト廃棄物は、指定容器に密封し、保管して産業廃棄物処理法に基づき最終処分場へ搬出

              このような手順について厳格に実施しなければなりません。作業員や施主や周辺住民の健康被害を未然に防ぎ、環境への影響を最小限に抑えるために不可欠です。業者を選ぶ際、このような安全基準に準じた施工体制を備えているか、慎重な確認が求められます。

              施工後の確認と記録保存


                アスベストの除去や封じ込め作業が完了した後には、安全性の最終確認が欠かせません。

                • 残留粉じんの測定:負圧装置を停止する前に、空気中のアスベスト濃度を測定します。測定値が基準値(0.01本/cm³以下)を満たしているか確認し、作業区域の安全を確保するのです。
                • 作業区域の目視点検:粉じんの残留や建材の破片、未清掃箇所がないかを点検し、現場責任者が記録を残します。見落としがあると再飛散のリスクが高まるため、慎重な確認が必要です。
                • 作業記録の保存:施工方法、測定結果、廃棄処理票などをまとめ、5年間以上保管します。これらのデータは、次回の改修時や建物の売却時に「安全施工の証明」として活用できます。

                これらの記録は、安全性・法令遵守・信頼性を担保する重要な証拠です。施工後の再測定や報告書提出をきちんと行い、記録を適切に保管する業者なら、長期的に安心して任せられるでしょう。

                参照:国土交通省お住まいの住宅の解体・改修をご検討の皆さまへ
                参照:国土交通省建築物のアスベスト対策

                 

                安心してリフォームするためのポイント

                 

                調査と正しい対応を行えば、アスベストを含む建物でも安全にリフォームできます。重要なのは、信頼できる業者を選ぶことです。

                業者選びのチェックポイント


                  業者選びでは、最低限以下のようなポイントを押さえておくことが肝心です。

                  • 調査資格(石綿含有建材調査者)の有無
                  • 報告書や見積書の透明性
                  • 飛散防止施工の体制と経験
                  • 労働安全衛生法・環境基準の遵守
                  • 施工後のフォロー体制

                  このような点を確認し、明確に説明できる業者を選ぶことが、リフォーム成功の第一歩です。たとえば費用が安くなるからと無視すれば、アスベストが飛散して大事件に発展しかねません。


                  安心して依頼できる業者の見極め方


                    安全で法令に沿ったリフォームを実現するためには、次のようなポイントも押さえた業者を選ぶことも重要です。

                    • 国交省・環境省の指針に基づいた施工計画を提示できる
                    • 報告書・写真・測定データを提出する
                    • 産業廃棄物処理票(マニフェスト)を発行している
                    • 施工後の再測定や記録保存まで実施している

                    これらをすべて実施している業者は、安全性・透明性・信頼性の三拍子がそろっているといえるでしょう。


                    FAQ│アスベスト調査・リフォームでよくある質問


                    アスベスト(石綿)は、昭和から平成初期にかけて多くの住宅で使用されてきた建材です。現在では使用が禁止されていますが、築年数の古い家には今もアスベストを含む部材が残っている可能性があります。リフォームや改修工事の際には、適切な調査や安全対策が欠かせません。

                    ここでは、アスベスト調査やリフォームを検討されている方から寄せられるよくある質問をまとめました。正しい知識を身につけ、安心してリフォームを進めるための参考にしてください。

                     

                    Q1.築何年の家が対象ですか?


                      昭和40〜60年代(1970〜1990年頃)に建てられた住まいではとくに注意が必要です。2006年以前の建物では使用の可能性があります。

                       

                      Q2.検査でアスベストが見つかった場合、リフォームはできない?


                        除去・封じ込め・囲い込みのいずれかの方法で安全に施工可能です。資格を持つ業者に依頼すれば問題ありません。

                         

                        Q3.自分で判断・採取してもいい?


                          危険です。アスベストは微量でも飛散します。必ず資格者が専用器具で採取・分析を行う必要があります。

                           

                          アスベストリフォームの不安は「ベストホーム」へ――安全な調査とお見積りで安心の第一歩を

                          築古住宅のリフォームでは、見えない部分にアスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。2006年以前に建てられた住まいでは、屋根材・外壁材・天井吹付け・接着剤などに使用されていたケースも少なくありません。これを誤って破砕すると、粉じんが空気中に飛散し、健康被害につながる恐れがあります。そのため、リフォームや改修工事の前には、資格を持つ調査者による事前調査と報告が義務付けられています。

                          ベストホームでは、リフォームに関する現地調査や補助金申請に必要なお見積書の作成を通じて、安全で計画的なリフォームの準備をサポートしています。建材の状態確認や劣化箇所の把握、補修提案などを実施し、アスベストを含む建物でも安心してリフォームを進められるようお手伝いします。

                          なお、アスベストの除去・処理・法的申請に関する手続きは、必ず関係各所や専門機関へ事前にご相談ください。

                          古い家を安全に再生するためには、信頼できる調査と正確な情報が不可欠です。

                          アスベストを含むリフォームを検討中の方は、まずはベストホームまで。

                          お問い合わせフォーム・メール・お電話・ショールームへのご来店にて、お住まいの状態確認や補助金対応のお見積りのご相談を承っております。

                           

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                          弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
                          だからこそ、プロである私たちがお住まいごと、お客様ごとに最適な塗料・プランをしっかり検討いたします。もちろん、お住まいの状況を確認したいという方もご相談ください。
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                          また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
                          毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。

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                          この記事を書いた人

                          代表取締役 戸髙 勇樹

                          保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者

                          業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。

                          出身地:北九州市小倉北区

                          コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
                          塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

                           

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