2025/09/20

外壁にできたひび割れは「見た目の問題だから」と放置すると、大きなリスクを招きます。ひびから侵入した雨水は建物内部に湿気をため込み、雨漏りやカビの原因となるだけでなく、柱や断熱材の劣化を加速させます。
その結果、建物全体の寿命を縮め、修繕費が数百万円単位に膨らむケースも少なくありません。外壁は住まいを守る最前線です。小さなひびでも早めに補修や点検を行うことで、将来の大きな出費や住環境の悪化を防ぐことができます。
今回のお役立ちコラムでは、ひび割れの原因や放置によるリスク、適切な対処法をわかりやすく解説します。
外壁にひび割れができる主な原因

外壁のひび割れは「突然起きるもの」と思われがちですが、多くの場合は徐々に進行するものです。素材や施工から年月が経つことで劣化が進むケースもあれば、地震や気温差といった外的要因が一気にひびを発生させることもあります。
原因を正しく理解することで、適切な補修のタイミングを判断しやすくなり、将来的なトラブルを防ぐことにつながるのです。
●●経年劣化による自然なひび割れ
モルタルやサイディングなどの外壁材は、日々の雨・風・紫外線を受け続けることで徐々に劣化します。表面の塗膜が薄くなり、防水性能が低下すると、小さな「ヘアクラック」と呼ばれる髪の毛ほどの細いひびが発生します。
一見すると「よくある劣化」と思われがちですが、そこから雨水が浸入すると断熱材や木材が湿気を帯び、カビや腐食の温床になります。放置すれば外壁だけでなく、内部構造材まで劣化が進むため注意が必要です。
経年劣化によるひび割れの特徴
項目 | 内容 |
発生原因 | 長年の紫外線・雨風・経年使用 |
見られる症状 | 細かいヘアクラック(髪の毛状のひび) |
放置した場合の影響 | 雨水浸入→断熱材の湿気・木材の腐食 |
推奨対応 | 定期点検・早めの補修や塗装 |
ポイント
- 小さなクラックでも「雨水の入口」になり得る
- 見た目で安心せず、数年ごとの点検が必須
●●地震や寒暖差など環境要因
日本の住宅は、地震や台風といった自然災害、さらに寒暖差の大きな四季を繰り返す過酷な環境にさらされています。これらの負荷が外壁に蓄積すると、塗膜の剥がれや大きなひび割れに発展するリスクがあります。
特に、冬場の凍結と夏場の高温を繰り返す地域では「凍害」や「熱膨張」が原因でクラックが一気に拡大します。こうした環境要因によるひび割れは進行が早く、気づいた時には修繕範囲が広範囲になっていることも少なくありません。
環境要因によるダメージの具体例
- 地震の揺れ:小さな揺れでも繰り返されると壁に歪みが蓄積し、クラックを発生させる
- 寒暖差:夏の高温で膨張→冬の低温で収縮→ひび割れが拡大
- 台風・豪雨:風圧や飛来物で外壁に亀裂が入ることがある
- 凍害:水がひびに入り込み、凍結と融解を繰り返すことで外壁材が崩れる
注意すべきサイン
- 外壁の角やサッシ周りの大きなひび
- 冬後に見られる外壁表面の浮きや剥がれ
- 地震後に新しくできたひび
ひび割れを放置するとどうなる?

外壁のひび割れを「ただの見た目の問題」と捉えてしまうと、実際には家の内部に深刻な被害を及ぼします。ひびから侵入した雨水は目に見えない場所でじわじわと広がり、断熱材の劣化や木材の腐朽を招きます。
その結果、壁の内側でカビが繁殖したり、シロアリを呼び込んだりと、住まいの安全性を大きく損ないます。さらに、ひび割れが拡大すれば外壁全体の防水機能が失われ、建物の構造そのものが危険にさらされます。
つまり、外壁のひび割れを放置することは「家の寿命を削る行為」であり、結果的に高額な修繕費を生むリスクに直結します。
●●雨漏りやカビの原因になる
外壁に入った小さなひびは、雨水にとって格好の侵入口です。最初は「小さな染み」「ほんのりとしたカビ臭」程度で済むかもしれませんが、時間が経つと壁紙の浮きや剥がれ、天井裏の腐食といった深刻な症状へとつながります。
カビは一度広がると根を張り、見た目を掃除しても内部で生き続けるため、放置は危険です。さらにカビの胞子は空気中に漂い、家族のアレルギーや喘息を悪化させる原因にもなります。ひび割れは「まだ小さいから大丈夫」ではなく、「雨漏りの前触れ」と考え、早めに専門業者へ相談することが健康と家を守る近道です。
●●建物の寿命を縮める危険性
外壁は、雨風や紫外線、気温差から住まいを守る「盾」の役割を果たしています。
しかしひび割れを放置すると、この盾に穴が空いた状態となり、防御力が一気に低下します。内部に水分が浸透し続ければ、断熱材は性能を失い、木材や鉄骨は腐食や錆びが進行します。
最悪の場合、基礎や柱といった家の骨組みまで傷み、建物全体の寿命を大幅に縮めてしまいます。実際に外壁を長年放置した住宅では、外壁補修だけでは済まず、数百万円単位の大規模修繕やリフォームが必要になるケースも少なくありません。
大切な住まいを長持ちさせるには、小さなひびのうちに修繕を行うことが最も費用対効果の高い選択です。
ひび割れを見つけたらどうしたらいい?

外壁のひび割れは「気づいたときがベストな対応タイミング」です。放置してしまうと、わずかな隙間から雨水が入り込み、内部の断熱材や柱がダメージを受けてしまいます。その結果、補修範囲はどんどん広がり、数十万円単位の大規模工事につながる恐れもあります。
逆に、早めに補修すれば数万円程度で済むことも珍しくなく、費用も工期も最小限で抑えることが可能です。
つまり、ひび割れへの対応は「早いほどお得」であり、家を長持ちさせる最大のポイントです。
●●早めの補修・塗装で家を守る
小さなひび割れであっても、早い段階で補修することが何より大切です。代表的な補修方法としては、
- シーリング材の充填:ひびに柔軟な樹脂を埋め込み、防水性を回復
- 部分補修+塗装:外壁表面を再塗装し、紫外線や雨風から守る
- 外壁全体の再塗装:劣化が広範囲に及ぶ場合、全面塗装で外壁寿命を延ばす
これらの作業を早めに行うことで、内部構造までのダメージを防ぎ、外壁本来の耐久性を維持できます。特に築10年以上の住宅では「見えるひび」だけでなく「隠れた劣化」が進んでいることも多いため、定期的な補修と塗装が家全体の寿命を延ばすカギとなります。
●●専門業者に定期点検を依頼
外壁のひび割れは、見た目だけで安全性を判断できるものではありません。一見浅いように見えても、実際には外壁材の奥までひびが達しているケースがあります。専門業者に依頼すれば、目視だけでなく打診調査・赤外線カメラ・含水率測定などの手法を使って正確に診断してくれます。
定期点検の目安は5〜10年に一度。このサイクルで点検を行えば、劣化の進行を早期に発見でき、計画的な補修や塗装で大規模修繕を未然に防ぐことができます。プロの点検は「余計な出費」と考える方もいますが、実際は将来の高額工事を防ぐための保険的役割を果たすもの。点検と補修の積み重ねこそが、家を30年・40年と長持ちさせる最短ルートです。
FAQ│外壁ひび割れに関するよくある質問

●●Q1.小さなひび割れなら放置しても大丈夫ですか?
A1.幅0.3mm未満のヘアクラックはすぐに危険ではありませんが、雨水の浸入やひび割れ拡大の入口になることがあります。放置せずに早めに補修を検討してください。
●●Q2.自分でコーキング材を使って補修しても良いですか?
A2.市販の補修材で一時的に塞ぐことは可能ですが、内部の劣化状況を判断するのは難しいため、根本的な解決にはなりません。専門業者に点検を依頼するのがおすすめです。
●●Q3.外壁点検の頻度はどれくらいが目安ですか?
A3.一般的には5年ごとが目安ですが、地震や台風の後は臨時点検を行うと安心です。築年数が20年以上経過している住宅では、間隔を短くすることを推奨します。
外壁のひび割れ対策はベストホームへ│早めの点検で住まいを守りましょう!
外壁のひび割れは「小さいから大丈夫」と思っているうちに、雨水の浸入や内部のカビ、さらには建物全体の耐久性低下へとつながる危険があります。放置すれば補修費用が数倍に膨れ上がることも珍しくありません。だからこそ、ひび割れを見つけた時点で迅速に対応することが重要です。
ベストホームでは、戸建て住宅の外壁診断を無料で実施し、原因や劣化状況をわかりやすい写真付きでご説明しています。さらに、補修・塗装の最適なプランをご提案し、保証やアフターケア体制も整えております。安心して長く暮らすための第一歩は、信頼できる専門業者に相談することです。
お問い合わせは、専用フォームからのお申し込みはもちろん、メールやお電話でのご相談も可能です。また、ショールームでは施工事例や塗料サンプルをご覧いただけます。住まいの安全と家族の快適な生活を守るため、外壁にひび割れを見つけたら、どうぞお気軽にベストホームへご相談ください。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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