2025/09/05

雨漏りは「気づいたときにはすでに進行している」ことが多い、非常に厄介な住まいのトラブルです。ところが、実は雨の日こそセルフチェックのチャンス。普段は隠れている兆候も、雨が降ることで一気に表面化します。
今回のお役立ちコラムでは、YouTube動画で解説した内容をさらに詳しく掘り下げ、室内・屋根裏・外部で確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
さらに、雨漏りを放置するリスクや、セルフチェックでは限界のある部分についても触れ、専門業者に相談すべきサインを整理しました。
住まいを守る第一歩として、ぜひチェックしてみてください。
雨の日こそチャンス!セルフチェックが有効な理由

雨漏りは普段の晴れた日には気づきにくく、雨の日こそが一番分かりやすいタイミングです。実際に水が侵入している瞬間を確認できるため、被害の場所や範囲を把握しやすくなります。放置していると見えない部分で被害が進行するため、雨の日のセルフチェックは住まいを守るうえで非常に効果的です。
●●雨漏りは「雨の日」に現れやすい
雨水が浸入するのは降雨時かその直後です。そのため、普段は気づかないシミや湿気、カビ臭が一気に顕在化します。雨の日にしか確認できない現象を見逃さないことが、早期発見のカギとなります。
●●放置すると健康被害や建物劣化のリスクが拡大
小さな雨漏りを軽視すると、室内のカビ繁殖や木材の腐朽、鉄部のサビといった被害が一気に広がります。住まいの寿命を縮めるだけでなく、家族の健康被害にも直結するため注意が必要です。
●●雨の日だからこそわかる“リアルな症状”
雨の日には「シミが濃くなる」「クロスが湿気で浮く」「サッシまわりから水がにじむ」といった“リアルな変化”が現れます。晴れの日に調査しても見逃しやすい細かなサインが、雨の日だと一目で分かることも多いです。
特に天井や壁紙の色の変化、押し入れや床下の湿気感は、雨の日にしか確認できない貴重な情報源となります。このタイミングを逃さず観察しておくことで、業者に相談する際の有力な証拠にもつながります。
雨漏りセルフチェックポイント【室内編】

室内の異変は、雨漏りを早期に見つけるための最も分かりやすいサインです。特に雨が降っている最中や翌日には、普段は見えない小さな変化が現れやすくなります。ここでは、日常生活の中で確認できる代表的なチェックポイントを紹介します。
●●天井や壁にシミがないか
- 薄茶色〜黄ばみのシミは、典型的な雨漏りのサイン。
- シミが小さな点状でも、内部では断熱材や木材が長時間濡れている可能性があります。
- 天井の膨らみや壁紙の浮き・剥がれは、内部の水分が外へ押し出されている証拠。
チェックのコツ:夜間は懐中電灯を斜めに当てると、シミや浮きが陰影で浮かび上がり見つけやすくなります。
薄茶色のシミや天井の膨らみは、典型的な雨漏りの兆候です。一見小さな点状でも、内部では断熱材や木材が長時間濡れ続けているケースが多く、放置すれば腐食やカビにつながります。
さらに壁紙が浮いたり剥がれたりする場合、すでに水分が建材の奥まで浸透しているサインです。夜間に懐中電灯を斜めから当てて陰影を作ると、目では気づきにくいシミや膨らみも確認しやすくなります。
●●窓枠やサッシまわりを確認
- サッシ下や窓枠に水たまりや湿った跡が残っていないか。
- クロスの変色や木枠の黒ずみ、カビの点在は要注意。
- 結露との見分け方は「雨の日限定で発生するかどうか」。晴れの日も同じ現象が起きる場合は結露の可能性が高いですが、雨の日だけ変化が出るなら雨漏りを疑うべきです。
チェックのコツ:白いティッシュで窓枠を軽く押さえると、結露ではなく浸水であれば茶色っぽい水がつくことがあります。
サッシ下の水たまりやクロスの変色、木枠の黒ずみやカビも要注意ポイントです。特に雨の日だけ現れる変化は「結露」ではなく「浸水」の可能性が高いと言えます。ティッシュを軽く押し当ててみて、茶色や灰色の汚れがつく場合は内部からの浸水を疑うべきです。見落としがちな場所ですが、雨漏りはサッシまわりから侵入するケースも多く、重点的に確認しましょう。
●●部屋の湿気やカビ臭をチェック
- 押入れ・クローゼットを開けたときにカビ臭やジメジメ感を感じたら注意。
- 家具の裏や下に黒カビが広がっている場合は、壁の裏側まで水分が回っている可能性があります。
- 異臭は「見えない場所に水分がこもっているサイン」であり、カビや腐朽菌の発生源になり得ます。
チェックのコツ:湿度計を設置しておくと数値で変化がわかり、日常の体感と比較しやすくなります。
押入れやクローゼットを開けたときに感じるカビ臭、家具裏に見られる黒カビは、目に見えない浸水のサインかもしれません。室内のジメジメ感は湿度の上昇を示しており、湿度計を設置すると数値で客観的に把握できます。
異臭があるのにカビが見えない場合は、壁内や床下に水分がこもっている可能性が高く、早急な対応が求められます。
雨漏りセルフチェックポイント【屋根裏・外部編】

室内に異常が見当たらなくても、屋根裏や外部には雨漏りの予兆が隠れている場合があります。築10年以上経過した家は特に劣化が進んでいる可能性があるため、次のような点を確認してみましょう。
●●屋根裏・天井裏の状態を確認
- 木材の濡れ跡、変色(黒ずみ・茶色の筋)がないか。
- 断熱材の湿気やカビの発生、水滴の付着は要注意。
- カビが進行している場合、独特の酸っぱい臭いが漂うこともあります。
注意点:屋根裏は暗く狭いため、懐中電灯・マスク・手袋を必ず用意してください。熱気がこもる夏場は短時間で切り上げ、無理に奥まで入らないようにしましょう。
屋根裏に入れる場合は、木材の濡れ跡や変色、断熱材の湿気やカビをチェックしてください。黒ずみや茶色の筋がある場合は、雨水が侵入している証拠です。雨の日にしか出ない独特の酸っぱい臭いも、雨漏りの兆候といえます。ただし屋根裏は暗く狭く、夏場は高温多湿になるため、懐中電灯・マスク・手袋を用意し、短時間で切り上げるのが安全です。
●●外から屋根・外壁を目視
- 屋根材のズレや割れ:瓦やスレートが浮いていると雨水の侵入経路になります。
- 外壁のひび割れ:細いクラックからでも雨水は浸透し、内部劣化を引き起こします。
- 雨樋の詰まりやオーバーフロー:落ち葉や泥が溜まると排水不良になり、軒先から水が逆流するケースも多いです。
安全面のポイント:屋根に直接登るのは転落リスクが高く、専門業者以外は厳禁。地上やベランダから確認できる範囲で十分です。
屋根材のズレや割れ、外壁のひび割れ、雨樋の詰まりは、雨漏りの主要な原因です。とくに雨樋が詰まると排水不良で水が逆流し、軒先や外壁に負担をかけます。無理に屋根に登るのは転落のリスクが高いため厳禁です。地上やベランダから確認できる範囲で十分であり、異常を見つけた場合は早めに専門業者に相談するのが安全です。
●●雨漏りのセルフチェック|ポイントを整理しましょう
- 室内では「天井・壁・サッシ・収納の変化」に注目
- 屋根裏では「濡れ跡・断熱材・臭い」を重点確認
- 外部では「屋根材・外壁・雨樋」を目視
セルフチェックはあくまで一次確認です。兆候を早めに見つけることで被害を最小限に抑えられる一方、根本的な修理には必ず専門診断が必要になります。
セルフチェックの限界と専門業者に相談すべきサイン

セルフチェックは有効ですが、限界もあります。危険な作業や目に見えない浸水はプロに任せましょう。
●●屋根に登るのは危険!
屋根の上は滑りやすく、落下事故の危険があります。DIYでの確認は避け、無理せずプロに依頼してください。
●●目に見えない浸水はプロにしか発見できない
外壁やベランダ、防水層の内部浸水は肉眼では分かりません。プロは赤外線カメラや散水試験で原因を特定します。
●●異常を感じたら記録し、すぐに専門診断へ
シミやカビ臭を見つけたら、スマホで写真を撮って記録しましょう。業者に見せることで原因特定がスムーズになり、診断の精度も上がります。
FAQ|雨漏りセルフチェックに関するよくある質問

●●Q1:晴れの日にセルフチェックしても意味がありますか?
A1.晴れの日でも外壁のひびや雨樋の状態は確認できます。ただし雨漏りの兆候は雨の日にこそ現れやすいため、両方を組み合わせるのが理想です。
●●Q2:小さなシミなら様子を見ても大丈夫?
A2.小さくても雨漏りの入り口になっている可能性があります。放置すれば内部で劣化が進み、修繕費が高額になる恐れがあります。早めに点検を依頼してください。
●●Q3:DIYで修理してはいけませんか?
A3.一時的な応急処置は可能ですが、根本的な原因解決には至りません。誤った修理で水の逃げ道を塞ぐと、被害を悪化させることもあるため、必ず専門業者に相談してください。
雨漏り診断はベストホームへお任せください
雨漏りは見逃すと家族の健康被害や建物寿命の短縮につながる深刻な問題です。セルフチェックで異常を感じたら「様子見せずにすぐ行動」が鉄則です。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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