2025/10/15

福岡県内では、線状降水帯による豪雨が頻発するエリアです。「短時間で100mmを超える雨量」が観測されるケースも増えました。令和3年や5年には大雨で、建物の一部損壊や半壊被害も出ています。令和4年の台風14号や令和6年の10号による暴風雨でも大きな被害が出ました。
このような集中豪雨は、わずかなひび割れやシーリングの劣化から雨水が入り込み、屋根裏や壁内の腐食を引き起こす原因になります。
「うちの家も大丈夫だろうか」「点検はどのタイミングですべきか」と不安を抱えるのも当然です。適切な対策をするには、北九州エリア特有の気候リスクや、雨漏りを防ぐ屋根・外壁点検のポイントも理解しておいたほうがいいでしょう。そこで今回のお役立ちコラムでは、豪雨リスク対策についてくわしくお話しします。
北九州・福岡県に見る降水量データと防災リスク

福岡県の気候特性を見ると、年間を通じてかなりの降水量があり、豪雨リスクが無視できません。年平均降水量は約1,700mmで梅雨期(6〜7月)に集中しています。
北九州は気候・地形の両面から見て「雨漏りリスクの高い地域」と言われるエリアです。沿岸部特有の風雨や湿度の影響により、住まいの屋根や外壁はダメージを受け続けます。
また、福岡県の年間無降水日数は、データを見ると増加傾向です。全国的な傾向では、極端な大雨の頻度が増えるのに対し、降水がほとんどない日も増加しています。
●●線状降水帯の特徴と被害傾向
線状降水帯とは、発達した積乱雲が帯状に連なって同じ場所に停滞し、数時間にわたり猛烈な雨を降らせる現象です。福岡県は玄界灘からの湿った空気が山地にぶつかる地形特性により発生すると考えられています。また、北九州は地形が入り組んでおり、短時間に雨が集中しやすい地域です。
豪雨で屋根や外壁の防水層が限界を迎えると、雨漏りは一気に進行します。築10年以上の住宅では、塗膜やシーリングの劣化が進みやすいリスクもあるのです。線状降水帯が直撃すれば、一気に雨漏りにつながる危険性もあります。
●●住まいが受ける気候ストレス
北九州の年間平均湿度は約70%で、春から秋にかけては高温多湿、冬は寒暖差が激しく建物にとって厳しい環境です。とくに沿岸地域では塩害による金属部の腐食が進行しやすく、屋根の棟板金や釘が錆びて浮く場合も見られます。
さらに、湿気を含んだ空気が外壁の塗膜を劣化させ、チョーキング現象や膨れを誘発するのです。このような環境下では、定期的な点検と防水メンテナンスを怠ると、わずかな隙間からでも雨水が侵入しやすくなります。
参照:北九州市第1章総則関係
参照:福岡県気候変動適応センター
雨漏りを防ぐための屋根点検ポイント

屋根は最も雨風の影響を受けやすい箇所です。見た目に異常がなくても、内部では防水層が劣化している場合もあります。
●●スレート・瓦屋根のチェック箇所
スレート屋根は、割れや欠けのほか、苔の付着などでも劣化を進行させます。瓦屋根では瓦のズレや棟部の浮きが見られる場合、雨漏りリスクが高まるのです。注意したいのは「棟板金の釘浮き」で台風や強風の影響を受け、固定金具が緩むリスクは高まります。
また、表面に苔が広がっているなら、塗膜がすでに防水性能を失っている可能性も高いために早めの洗浄と再塗装が必要です。
●●屋根下地と防水シートの重要性
屋根材の下に施工されている防水シートは、雨漏りを防ぐ最後の砦です。表面の塗装が傷んでも、防水シートがあれば雨水を内部に通しません。ただ、経年劣化で破れることもありますし、不適切な施工があると雨水は住まい内部へ浸水します。
外壁の雨漏りチェックポイント

外壁は美観が十分だとしても塗膜やシーリング部分に劣化があれば、雨漏りが発生していてもおかしくありません。以下でくわしくお話しします。
●●シーリングの劣化
外壁材の継ぎ目を埋めるシーリングは、温度変化や紫外線で硬化・ひび割れを起こします。北九州のように湿度が高い地域では、弾性を失うスピードが早く5〜7年で再施工が必要な場合もあります。
放置すると雨水が外壁の裏に入り込み、断熱材や柱を腐食させる原因になりかねません。基本的にシーリングの打ち替えは、塗装工事と同時に行うのが理想です。
●●塗膜のチョーキングと防水劣化
外壁を触ったときに白い粉が付く現象を「チョーキング」と呼びます。塗膜が劣化しているサインであり、防水性を失ったサインです。外壁は雨水を吸収しやすくなり、膨れや剥がれの原因になります。
とくに南面・西面は紫外線の影響が強く、劣化の進行が早い傾向です。劣化初期であれば塗り替えで防げます。ただ、内部まで水が入ってしまうと張り替えが必要なため、早期点検が必要です。
台風・線状降水帯前に行うべきメンテナンス

「災害が起きてから」ではなく「起きる前」に備えることが重要です。なにをすればいいか、具体的な対策についてお話しします。
●●プロによる無料点検の活用
近年では、北九州市内でもドローンや高所カメラによる屋根点検や赤外線カメラ診断を無料で実施する専門業者が増えています。
高所に登らず撮影できるため安全性が高く、劣化箇所を高精度で特定できます。点検後は写真付きの報告書がもらえる場合もあり、補修が必要な箇所を客観的に確認できる点も安心です。台風や梅雨前(4〜6月)に点検を受けておくと、工事時期の確保にも余裕ができます。
簡単セルフチェックリスト

自分で確認できる項目もいくつかあります。
- 雨樋に詰まりや破損
- 屋根の一部が変色・浮き
- 天井にシミやカビ跡
- シーリングのひびや剥離
一つでも該当する場合、塗装専門業者へ相談することをおすすめします。とくに天井のシミは雨漏りの最終段階であり、すでに内部腐食が進んでいる恐れもあるのです。
以下は実際に発生した雨漏りの症状を紹介しています。天井や壁に漏水の痕が出てきたなら、雨漏りの可能性が高まるのです。
屋根だけではなく、外壁のひび割れや窓周辺のシーリングの劣化も雨漏りの原因として紹介されています。
参照:(一財)建築保全センター知っておきたい建築物の不具合事例とその対処
放置するとどうなる?雨漏りが招く二次被害

雨漏りを放置すると被害は目に見える範囲にとどまりません。
●●木部腐食・シロアリ被害
屋根裏や柱に湿気がこもると、木材が腐朽菌に侵され建物の耐久性が低下します。湿った木材はシロアリの格好の餌となり、基礎部分まで侵食される危険性もあるのです。
●●カビ・断熱材の劣化
雨漏りした水が壁内に溜まると断熱材が湿気を吸って性能を失います。結果、冬は寒く、夏は熱がこもる住環境となるのです。また、室内にカビが繁殖すると、アレルギーや喘息など健康被害の原因にもなります。小さな子どもや高齢者への健康被害には要注意です。
雨漏り対策のための施工事例

雨漏りの原因となりやすいシーリングと屋根に対する施工事例をご紹介します。
●●シーリング打替え事例
ベストホームで実際に行った、外壁のシーリング打ち替え事例です。シーリング材が劣化すると、ひび割れたり穴が開いたりして雨の侵入口になります。こちらの事例では外壁のシーリング劣化が激しかったため、新しく交換する打ち替え作業を行っています。
●●屋根の上塗り事例
屋根を守るためには屋根塗装が欠かせません。塗りムラがあると、塗膜の厚みがない部分だけ早く劣化する状況になります。雨漏り対策には、熟練の職人による丁寧な屋根塗装が必要です。
台風シーズン前の行動がカギ

雨漏り対策として外壁や屋根の塗装を行う場合、施工時期を慎重に選ぶことが大切です。とくに北九州では、梅雨から台風の時期(5月〜10月)にかけて降雨が多く、この期間は修繕依頼が集中します。予約が遅れると、点検や補修の着手まで時間を要することもあるため、早めの点検申し込みが理想です。
近年では多くの専門業者が無料点検サービスを提供しています。塗装や雨漏り修理専門業者では、目視点検に加えて、赤外線カメラや散水試験といった精密診断を活用し、外壁内部や屋根下地にまで浸水経路を特定できます。
FAQ|北九州で雨漏りを防ぐ屋根・外壁点検についてよくある質問

北九州エリアでは、線状降水帯や台風による豪雨が年々増加しています。そのため、屋根や外壁の点検は「被害が出てから」ではなく「事前の予防」が重要です。ここでは、よくあるご質問をもとに、点検の頻度・方法・費用感などを専門的な視点から解説します。
●●Q1:線状降水帯による雨漏りリスクはどの程度あるのでしょうか?
A.非常に高いといえます。北九州は海と山に挟まれた地形のため、湿った空気が滞留しやすく、局地的な集中豪雨が発生しやすい地域です。わずかな外壁のひび割れや屋根の釘浮きでも、短時間で大量の雨水が侵入するリスクがあります。
特に築10年以上経過している住宅では、塗膜・シーリング劣化が進行しているケースが多いため、早期点検が推奨されます。
●●Q2:屋根や外壁の点検はどのくらいの頻度で行うのが理想ですか?
A.一般的には「5年に1回」が目安ですが、北九州のように高湿度・多雨地域では「3年に1回」が望ましいです。特に梅雨や台風前(4〜6月)に点検を実施することで、最も被害を受けやすい時期に備えることができます。ベストホームでは、ドローン撮影、高所カメラと赤外線カメラ診断を組み合わせた高精度点検を行っています。
●●Q3:点検や診断にはどのような方法がありますか?
A.目視による基本点検に加え、最近では赤外線カメラによる「浸水経路の可視化」や、ドローンを使った「高所撮影点検」が主流です。ベストホームでは、外壁内部や屋根下地に潜む劣化を非破壊で確認できる技術を導入しており、報告書形式でお客様に分かりやすくご説明しています。
●●Q4:無料点検を受けてもその後の契約を迫られることはありますか?
A.ベストホームでは無理な勧誘や押し売りは一切行っていません。点検結果をもとに、必要な補修箇所や推奨時期を客観的にご説明します。施工の要否はお客様ご自身でご判断いただけます。調査報告書には写真や診断結果を明記してお渡ししますので、他社比較にもご活用いただけます。
●●Q5:雨漏りが発生してしまった場合、応急処置は可能ですか?
A.はい、可能です。応急処置としてブルーシート仮設やシーリング補修を行い、被害拡大を防ぐことができます。ただし、応急処置はあくまで一時的な対応であり、根本原因を特定して再発を防ぐには本格的な調査と修繕が必要です。ベストホームでは、緊急対応後に詳細診断を実施し、恒久的な修繕プランをご提案しています。
線状降水帯対策なら「ベストホーム」の屋根・外壁点検で早期防水診断を
北九州エリアでは、線状降水帯や台風による豪雨被害が今後も避けられない現実です。雨漏りは「建物の老朽化」ではなく「小さな劣化の見逃し」から始まります。だからこそ、事前の点検と定期的なメンテナンスが最も効果的な防災対策なのです。
ベストホームでは、
- 高所カメラを活用した高精度点検
- 写真付き報告書による客観的な診断
- 専門職による防水・シーリング・屋根補修の一貫施工を通じて、建物の安全と長寿命化をサポートしています。
北九州の厳しい気候にも耐える建物を維持するために、まずは無料点検のご相談から始めてみませんか。
お問い合わせフォーム・メール・お電話・ショールームへのご来店にて、雨漏り診断や屋根・外壁の点検予約を随時承っております。
災害に強い住まいづくりは、信頼の施工実績を誇るベストホームにお任せください。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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